“日本をアップデートする”戦略論『日本再興戦略』
【啓文堂書店橋本駅店のイチオシ】

啓文堂書店
日本再興戦略
日本再興戦略
著者
落合陽一/著
出版社
幻冬舎
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この本をお勧めとしてどう書けばいいのだろう?
『日本再興戦略』なので言われてみれば世界観が壮大。読み始めた瞬間から身震いした。
著者の落合氏がこれからの日本のグランドデザインを指し示し、人生をかけて日本を良い方向に導こうとしている気概を感じたからだ。

落合氏といえば理系でテクノロジーがバリバリの人のイメージで、そのような理系的な本なのかと思いきや全然違う。今までの概念から脱却し、著者風に言うと“日本をアップデートする”戦略論である。

最初に日本とは何かを深く考察している。
本書にもある通り、日本は明治時代には欧州からいろんなものを取り入れて、先の大戦の敗戦後はアメリカからいろんなものを学んできた。
しかし急激に近代化を果たした日本にとって、やみくもに欧州、アメリカに見習えと言うばかりでは日本としての基軸がない。伝統として何を継承し、何を継承してこなかったかを正確に把握した上で、今後勃興するテクノロジーとの親和性を考えないと日本を再興できないとしている。

また、次に日本を再興する為には意識改革が必要で、集団に対する処方箋として教育とテクノロジーが必要だと説いている。
今までの大量生産型の工業社会で、均一な教育をして、何も言わなくても足並みが揃う方式は不良品が少なく、コミュニケーションコストが低く、同調によって幸せを演出できる上手くデザインされた形だった。
しかし今は機械知能化されて、少数の生産性の高いデザインチームと作業機械の親和性があれば良く、足並みをそろえる必要がないので、日本の教育が時代に合わなくなってきている。
このように機能しなくなったシステムを見直して、新たな価値が生まれるシステムを作り直さなくてはいけない。
その新しい戦略を皆さんに伝えるのが自分の責務だと落合氏は説く。
それらを踏まえて、人口減少・少子高齢化が進む日本におけるグランドデザインを描き、テクノロジー、政治、教育、会社、仕事、コミュニティーの切り口から『日本再興戦略』を語っている。

本書に書いてあるような未来が来たらいいなというワクワクする気持ちと希望が湧く1冊だ。

啓文堂書店橋本駅店

内田 継一

公開日:2018/03/23
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