要約の達人が選ぶ、4月のイチオシ!

「今月の編集部イチオシ」4月号でございます。

フライヤー社員による「今月紹介した要約のなかでもっとも推したい1冊」は、今回このようになりました。

皆様の書籍選びのご参考にしていただければ幸いです。

また今月の特集として、「新社会人、なにを読むか迷ったらとりあえずこれ!」という記事も公開しております。よろしければこちらもチェックくださいませ。

気になる書籍がありましたら、ぜひまずは要約から!

石渡翔
編集部石渡翔のイチオシ詳細
江副浩正
江副浩正
著者
馬場マコト 土屋洋
出版社
日経BP社

僕は経営者の自伝/伝記が好きでよく読むのですが、昭和のイノベーターを扱った最近の書籍のなかでは、一昨年出版された『ロケット・ササキ』と並ぶぐらい、大好きな本です。

「江副浩正」と聞いても、最近はピンと来ない人が多いかもしれません。ですがリクルートを創業し、次々に新規事業を開拓していった起業家として――そして悪名高き「リクルート事件」の中心人物として――まちがいなく日本の経済史に残る人物だといってもいいでしょう。

人生はどうしても移り変わるもの。輝かしいときもあれば、暗く沈むときもあります。稀代の起業家・江副浩正のすべてを凝縮させたこの一冊。読まない手はありません。

熊倉沙希子
編集部熊倉沙希子のイチオシ詳細
独学の技法
独学の技法
著者
山口周
出版社
ダイヤモンド社

社会人になってから10年ほど経ちます。このごろ何となく、自分の中で使えるものが底をつきかけているような、何かもっと勉強しなければいけないような気持ちがしています。そこでたいへん参考になったのが『知的戦闘力を高める 独学の技法』です。本書は、その人なりに独学の方向性の戦略を立てる段階から、知的生産の段階まで、多くの示唆を与えてくれます。

新鮮な印象があった箇所をいくつかご紹介しましょう。
まず、独学の戦略として、ジャンルでなくテーマで学ぶ、ということです。例えば、著者の場合、「美意識はリーダーシップをどう向上させるのか」といった問題意識をベースにして学びを深めています。「心理学」や「歴史」などのジャンルの設定よりも、こうしたテーマの設定が大事なのですね。

また、インプットの際には、自分の「なんとなく、これは役に立つかもしれない」という野性の勘を働かせよう、というところ。南米のある地域のインディオたちは、ジャングルの中を歩いているとき、「これは何か役に立つかもしれない」というものを拾っておくという習慣があるそうです。そしてその「よくわからないもの」が、後でコミュニティを救うことになったりするのだとか。

著者は、哲学と美学を修め、外資系コンサルとして活躍するという異色の経歴の持ち主。分野横断的な視点を持っているためか、アドバイスはつねに本質的です。
やる気もアップする新年度のこの時期、本書を通して自分なりの「学び」を考えてみませんか。

松尾美里
編集部松尾美里のイチオシ詳細
友だち幻想
友だち幻想
著者
菅野仁
出版社
筑摩書房

「友だちは多いほうがいい」「合わない人とも仲良くしたほうがいい」。こうした価値観にとらわれて、自分の色をできるだけ薄めようとしていた学生時代をふと思い出した。そして、社会人になっても、この価値観は時々ひょっこり顔を出す。
もしかしたら、フライヤー読者の中にも、似た経験をもつ人がおられるのではないだろうか。

しかし、冒頭の考え方は幻想にすぎない。本来、他者と100%わかりあえる、ということは奇跡のようなもの。そう割り切って、気の合わない人がいても、距離を置きつつ並存していけばいい。「親しさか、敵対か」の二者択一ではなく、態度保留という真ん中の道を選ぶのもアリ。そんな著者のメッセージは、「もっと軽やかに生きていいんだよ」と、背中を押してくれる。

100%わかってもらおうなんて無理。そう現実と折り合いをつけるからこそ、「この人のことを少しでも理解したい」と、心の矢印を向け合える関係性が、いかに大事なのかに気づけるのだろう。そんな関係性を、ゆっくりゆっくり育てられる人でありたい。

読者や社会への眼差しのあたたかさ。そして、現実に即した処方箋を伝えていく冷静さ。著者の、この絶妙なバランスにいざなわれ、自分と他者との関係を新しい角度から見つめ直せるようになった。
子育てや教育に関わる方はもちろん、人間関係にモヤモヤを感じる方に、「人間関係論」の名著として本書をおすすめしたい。

井手琢人
プロモーションマネージャー井手琢人のイチオシ詳細
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
著者
新井紀子
出版社
東洋経済新報社

AI関連書籍は数多く出ているが、最も多く語られているのは「多くの仕事がAIに奪われる」という事実。今こそ働き方を変え、AI時代を生き抜ける人材にならなくては!という論調の本が多い中、本書はAIと現代教育に焦点を当てた新たなアプローチだ。

もちろん自分自身の今後も大事だが、この時代を更に長く生きる子どもたちが生き抜いていくにはどうしたらいいかは我々大人が考えていくべき問題だ。

著者はこれからの子どもたちが身に着けるべき能力は「読解力」だという。中学校を卒業する3人に1人は簡単な文章ですらしっかり理解しておらず、高校生でも半数以上は教科書の記述をしっかり理解できていないことが明らかになっている。

AIは暗記や計算は得意だが、コミュニケーション能力や理解力を求められる仕事は苦手とされている。これにはまずは読解力が必要。人間にしか持てない能力を子ども時代にどれだけ伸ばせるかがカギになる。教育現場にも今後動きが出てくることを祈りたい。

著者はこれからを生き抜くために重要なのは、人間らしく柔軟になることだという。様々なテクノロジーの普及でコミュニケーションのあり方が変わってきている今、シンプルだが忘れかけている力を取り戻すきっかけの一冊にしていただきたい。

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文責:石渡 翔 (2018/05/01)
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