発売前の本からイチオシの既刊の本まで、読者がレビューを通して直接本を応援することができるサービス「NetGalley(ネットギャリー)」。書店員や司書、読書家が多く登録する同サービス上で、話題書に寄せられたレビューを厳選してご紹介するコーナーです。
今回は、山本渉さんの『任せるコツ』をご紹介します!
「自分でやったほうが早い」「無責任」「仕事を押しつけている」といった理由で、部下に仕事を振らずに自分自身でこなしていませんか?
しかし、それは部下にとっても、リーダーである自分自身にとっても最大のパフォーマンスを発揮できない原因の一つです。著者自身が任せてこなかった失敗経験から、任せることの重要性と部下育成・成長、対応の仕方までをわかりやすく解説。
相手のことを考えた「正しい丸投げ」は、個人も組織も劇的に成長することができます。
誰かに仕事を任せる。丸投げする。それができるなら、それに越したことはない。
でもその塩梅が最高に難しいし、面倒くさい。だから自分でやった方が早い。
そしていつまでも自分が勝手に忙しい。
そんな状況に陥っている人って、けっこう多い。
この本を読むと、仕事を手放して丸投げする大切さがわかる。丸投げするにあたっての、仕事を受ける側の前提にハッとさせられた。人に動いてもらいたいときの絶対条件だ。
自分でやった方が早い。その考え方だけだといつか自分のキャパシティがいっぱいいっぱいになってしまうし、周りの成長が見込めない。
でも任せるってお互い負担になってしまいそうで意外と難しい。任す側も任される側もラクに思える「丸投げ」、そんなコツを教えてくれる本書。 ビジネスシーンでは勿論のこと、家庭内などでも活用できる内容でした。
とても読みやすく、なるほどと思える内容が解説されています。ところどころに挟まれるイラスト(図解)が大変うまく表現できていて、理解しやすいと思いました。
終盤は内容が繰り返しになるところもありましたが、全体として、前向きで明るい筆致で、「任せる」ことにチャレンジすることを後押ししてくれる素敵な本だと感じました。
著者の経験と知識に裏付けされた書籍との印象です。
マネージャー、リーダーなど、管理職への応援本でもあります。内容は多岐にわたっています。
その中で一貫しているのは、本のタイトルに「コツ」とあるように、ノウハウに溢れていることです。仕事で私は任せる方ですが、上司が任せられない人で、任せるにしても、ミクロなことまで指示を出しながら任せてしまう仕事のやり方です。こんな状況があり、本書を手に取りました。
対策はともかく、なぜこのような仕事のやりざまになるのか、その背景は想像できました。
人に任せるのが苦手な管理職やリーダー必読の本。繰り返し読みたい。
そもそも正しい丸投げってあるのだろうか? そんな思いでページをめくっていった。任せるコツだけではなく、主に仕事場で使える技や実はこうだったということも具体的に説明されています。