絶対にミスをしない人の仕事のスゴ技BEST100

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出版社
明日香出版社

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出版日
2023年05月27日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

誰だってミスをしたことがあるはずだ。しかし、仕事の場では「だからミスは仕方ない」というわけにはいかない。ほんの些細なミスが、大きな損失につながることは少なくない。ミスのせいで余計な仕事が増え、周囲からの信頼を損ない、心身ともにぐったりしてしまう。ミスをしたいと思ってする人はいないが、なくしたいと思って簡単になくせるものでもない。それがミスというものだ。

本書は、ビジネスパーソン向けに「事務ミス防止」研修を行っている著者が、ミスをしてしまう人がミスをしない人に生まれ変われるようにという思いで書いた一冊だ。かくいう著者も、これまでに数えきれないほどのミスや失敗をしてきたという。新卒で入社した保険会社ではミスを頻発、「仕事ができない」と言われて左遷されたことさえあるというから驚きだ。

ミスをしてしまう人の気持ちを痛いほど理解している著者だからこそ、ミスを起点にすれば誰でも成長することができるというその言葉には説得力がある。本書は、仕事の進め方の根幹である「段取り」「スケジュール管理」「コミュニケーション」「書類・メール」「しくみ作り」「生活習慣」「リカバリー」に分けて、ミスしない人になるための仕事の技を紹介していく。まずは自分がミスを起こしやすい状況をチェックして、それを防ぐための技を取り入れてみるとよいだろう。

ライター画像
池田明季哉

著者

鈴木真理子(すずき まりこ)
株式会社ヴィタミンM 代表取締役
東京都葛飾区亀有生まれ。千葉県柏市にて育ち、現在は神奈川県横浜市在住。共立女子大学卒業後、三井海上火災保険株式会社(現三井住友海上)に入社し、9年3ヶ月間の勤務を経て退職。さまざまな職業を経験した後、ビジネスコンサルタントとして独立。2006年起業し、講師派遣型の社員研修を行う株式会社ヴィタミンMを設立。
企業研修や公開セミナーにおいて数多の失敗談を告白しながら、ミス、ムダ、残業を減らすヒントを提唱している。講師業の傍ら、新聞や雑誌をはじめメディアの取材、ビジネス書の執筆まで幅広く活動中。日本ペンクラブ会員。
大手新聞社のコラムでは、江戸っ子言葉でギャグ好きの姉御気質「すずまり姉さん」のキャラクターで登場し、以来「すずまり姉さん」の愛称で親しまれている。
主な著書に、『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』『「段取りが良い人」と「段取りが悪い人」の習慣』(以上、明日香出版社)などがあり、累計23万部を超える。

本書の要点

  • 要点
    1
    「ケアレスミス」「段取りミス」「コミュニケーションミス」の3タイプのよくあるミスを防ぐには、予防策を講じることが重要だ。
  • 要点
    2
    すぐやるべき仕事を後回しにしてミスを起こさないためには、優先順位を正しくつける必要がある。重要度と緊急度の両方が高い仕事を最優先にしよう。
  • 要点
    3
    「はじめて」「ひさしぶり」「変更」の「3H」の状況ではミスが生まれやすい。いつも以上に入念に準備して、所要時間を多めに見積もっておきたい。
  • 要点
    4
    ミスをしたときにやってはいけないのは、「隠すこと」「嘘をつくこと」「言い訳をすること」の3つだ。

要約

「ミスをしない人」になるために

ミスという“敵”を知ろう
Tatomm/gettyimages

人はなぜミスをするのか。ミスをなくすには、まずはミスの種類や原因などの基本的な知識をおさえておいたほうがよい。

よくあるミスは、「ケアレスミス」「段取りミス」「コミュニケーションミス」の3つだ。

頭ではわかっていても、なぜか違う行動や動作をして失敗してしまう「ケアレスミス」は、1人で行う定型業務や単純作業で起こりやすい。些細なミスであっても、お客様や取引先に迷惑をかけることになり、代償が大きくなることもある。ケアレスミスが起こりやすいのは、急いでいるときや他の仕事と並行して作業をしているときだ。

「段取り八分」と言われるように、仕事を首尾良く進めるためには、手順や順序を考えてから仕事にとりかかることが大切だ。段取りを考えずに目の前の仕事を手当たり次第に片付けようとすると、納期や締め切りに間に合わなかったり、約束に遅刻したり、定時内に仕事が終わらなかったりといった「段取りミス」が起きやすい。短時間で成果を上げるなら、事前の段取りが不可欠だ。

複数の人と仕事をするときに起きやすいのが、人と人とのつなぎ目でうまくバトンを渡せず失敗する「コミュニケーションミス」だ。自分は伝えたつもりでも相手には伝わっていなかったり、何気なく発した言葉が失礼であると取られたりすることがある。

ミスをしないためには、風邪と同じように予防が重要だ。段取りを整え、スケジュールを管理し、周りの人との報連相を行い、生活習慣を整えること。基本的なことばかりであるが、ミスをしない人はこうした基本をおろそかにしない。本書は、仕事のミスをなくす方法を紹介していく。技が習慣になるほどに自分のものにできたら、あなたも〈ミスしない人〉になれるはずだ。

【必読ポイント!】 仕事を爆速化する段取り

朝、今日やる仕事をデスクに出す

今日中にやるべき仕事があったのにうっかり忘れてしまうといったミスを避けるには、頼まれた仕事や、その日の仕事を、朝デスクに出しておくのがおすすめだ。下から上に積み上げると、下にある書類を見落としやすいため、ファイルボックスなどに入れて立てかけておくとよい。これなら自然と視界に入り、やるべき作業を忘れない。退社する前にはやり残しがないか指差し確認をして、書類やファイルを定位置に片付けてから帰るようにしよう。

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要約公開日 2024.04.15
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