記憶はモノではなく関係のなかにある。『生物と無生物のあいだ』の福岡伸一さんがカズオ・イシグロ『わたしを離さないで』に感じた記憶のミステリー。
生物学者・作家。1959年東京生まれ。京都大学大学院博士課程修了。ハーバード大学研修員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員教授。
サントリー学芸賞を受賞した『生物と無生物のあいだ』、『動的平衡』シリーズなど、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表。他に『世界は分けてもわからない』『できそこないの男たち』など。
大のフェルメール好きとしても知られ、最新のデジタル技術によってリクリエイト(再創作)したフェルメール全作品を展示する「フェルメール・センター」の監修および館長を務めた。
読書の復興・啓発を目指して、「知恵の学校」を設立。