フライヤーでは全国の未来屋書店99店舗(2023年11月現在)に、POPに掲載されているQRコードを読み込むことによって、その場で本の要約を読むことができる“フライヤー棚”を設置しています。フライヤー棚には毎月の閲覧ランキングベスト10のほか、フライヤーで話題の書籍を常時30点ラインナップしています。
今回はその中から最も売れた3冊をピックアップ。今読むべき本をこの機会にぜひチェックしてみてください!
先月からランクアップして1位に輝いたのは、133万部突破の驚異のロングセラー『人は話し方が9割』! flierでも要約公開からコンスタントに読まれつづけています。
本書がこれだけ注目されるということは、やっぱり人前でうまく話せないと感じる人が多いということ。「そもそも話すことが苦手」「テクニック以前に沈黙が怖い」――そんな話し下手のあなたに寄り添ってくれるのが本書です。
「うまく話そう」とすると緊張してしまいがちなもの。でも、日常会話においては、必ずしもうまく話す必要はありません。スマートな話し方ではなくとも、気持ちを込めて「あなたにどういう気持ちで何を伝えたいのか」を適切な言葉で伝える。それが大切だというのが本書の主張です。
とはいえ、上手に話すことにも憧れますよね。そこで本書では、コミュニケーションのコツとして「相手をほめる」方法も紹介されています。人をほめる習慣がない人が突然、「今日の発言は良かったね」などと言っても不自然だと思われてしまいます。だからこそ普段から「相手が何を頑張っていて、どこを褒められると喜んでくれるか」を見ておき、機会をのがさずほめることが大切です。「やっぱり」というキーワードを使い、独り言でつぶやくようほめると、「前からそう思ってた」感が出て効果的。「やっぱり、資料作るの上手だね」「やっぱり、成功してくれると思ってた!」。そんなフレーズから始めてみましょう。
第2位は、131万部突破のロングセラー『本当の自由を手に入れる お金の大学』です。物価高や2024年からの新NISA制度など「お金」についてのニュースが多い昨今。「お金」について勉強し直したいと考える人が増えているようです。
「お金」といっても、本書のゴールは単にお金を儲けるだけではありません。本当に手に入れるべきものは「自由」。本書に書かれているのは、経済的自由を達成することにより「自分の人生=自由な時間」を取り戻す方法なのです。
具体的には経済的自由とは「生活費 < 資産所得」の状態であること。この状態が作れれば、ただただ生きていくために働く、という状態から脱出できるというわけです。確かに資産所得が月に数万円入ってくるだけでも、水道・光熱費や食費をまかなうことができますね。そのためにはお金を「貯める力」「稼ぐ力」「増やす力」が必要です。それぞれをどのように伸ばしていけばいいか、ぜひ要約をチェックしてみてください。
第3位は、インパクトのあるタイトル『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』です。2014年に発売されてベストセラーとなった『頭に来てもアホとは戦うな!』の続編である本書は、どのように「反撃」するかに注目した内容です。
「アホ」というと強い言葉に感じられるかもしれませんが、本書がさす「アホ」とは「組織や個人の成果や成長にフォーカスせず、ただ〈気に入らない〉といった理由で他者の足を引っ張る人物」。ランクインしたということは、心当たりのある人もたくさんいるのでは?
反撃といっても、正面から戦うのは得策ではありません。本書が教えてくれるのは「アホと戦わないことの重要性」や「アホからの攻撃のかわし方」です。また自分自身がアホにならないための方法も注目のポイント。 他者との距離感が近く、嫉妬が生まれやすい日本社会では「嫌われない技術」をもつことが大切です。「自分はすごい」というオーラを出さず、人に対して丁寧に接したり、リスペクトを意識する。そうすることで、アホに目をつけられる可能性を減らすことができます。
「アホ」に消耗させられず、「アホ」にならないために、本書はきっと役に立つでしょう。