いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。

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いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。
出版社
サンマーク出版

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出版日
2020年08月20日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

1992年にアメリカで発売され、今や世界40カ国、400万部をこえる超ロングセラー『ずっとやりたかったことを、やりなさい』のシリーズ最新作である本書。幅広い年齢層が対象であった前作とは対照的に、今作は定年退職したシニア世代・定年退職準備世代に向けて書かれている。著者のジュリア・キャメロン自身もシニア世代に仲間入りし、いかに豊かな熟年期を過ごすかについての興味が増したという。

働く人たちは皆、いずれは退職を迎えることになる。退職すると、当たり前だった毎日の仕事はなくなり、それまでの生活は一変する。有り余るほどの時間、手持無沙汰、社会から取り残されてしまう不安、未知の将来への恐れ――。多くの退職者が、こうした共通の悩みに直面することになる。

これに対して著者が見出した解決策は、自分の中の「創造性」を見つけることだ。時間があるシニア世代こそ、充実した人生を構築したり、長年取り組めなかった夢にチャレンジしたりする絶好のチャンスだ。本書は、4つのツールを使いながら、「ずっとやりたかったこと」を見つける12週間の自己創造性開発プログラムである。多くの人の事例を交えながら進んでいくプログラムを読んでいると、シニア世代でなくとも、自分の中の創造性がふつふつと湧いてくるのを感じるだろう。定年退職後の悩みに直面している人はもちろん、キャリア以外のアイデンティティについて考えたい方、自分の中の創造性を羽ばたかせたいと願っている方に、勇気を与えてくれる一冊だ。

ライター画像
大島季子

著者

ジュリア・キャメロン
長年にわたって精力的にアーティストとして活動。ハリウッド映画、テレビ番組のライターやディレクター、インディペンデント映画やドキュメンタリーの監督など、その活動は多岐にわたる。「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」「ローリング・ストーン」「ヴォーグ」といったさまざまな媒体に寄稿。『ずっとやりたかったことを、やりなさい。(原題:The Artist’s Way)』(サンマーク出版)は、コピーを綴じた簡易版を地元の書店に置いてもらうことからスタートし、約30年かけて全米で400万部、世界40カ国で翻訳されるロング・ベストセラーとなった。その他にも40冊以上の著書があり、幅広い層の支持を得ている。創造性開発プログラム「アーティスト・ウェイ」を提唱、今もなお多くに人々を指導、彼らの人生がクリエイティブになるヒントを与えている。

エマ・ライブリー
長年にわたって精力的にアーティストとして活動。ハリウッド映画、テレビのバイオリニストから指揮者、ライターに転身。ミュージカルやアニメーション向けの作詞も手がける。ジュリア・キャメロンのビジネス・マネージャーを務めている。

本書の要点

  • 要点
    1
    定年退職した人の多くが、「次はどうしたらいいのか、何もすることがない」と感じる。しかし、人生経験と時間を兼ね備えたシニア世代こそ、後半の人生を充実させる自己の創造性開発がしやすい。
  • 要点
    2
    12週に渡り、「モーニング・ページ」「アーティスト・デート」「ソロ・ウォーキング」「メモワール」という4つのワークを実践することで、現役時代に実現できなかった「ずっとやりたかったこと」を探し、実行することができる。
  • 要点
    3
    人生は今日を生きることの積み重ねである。今日を精一杯生きることが満足のいく過去と有望な未来を創り出すことになる。

要約

【必読ポイント!】 4つのツールで、人生の後半を輝かせる

リタイアした人の共通の悩み
LittleBee80/gettyimages

リタイアした人たちには共通して直面する問題がある。それは、有り余るほどの時間、手持ち無沙汰、時代から取り残されたような感覚、未知のものへの恐れを伴う将来への不安などだ。仕事一筋で頑張ってきた人ほど、この悩みは大きいだろう。

それらの悩みを払拭してくれるのが、自分の中にあるはずの創造性だ。人は誰でもクリエイティブである。創造性を極めるのに遅すぎることはないし、自己表現の意欲は決して衰えない。

本書は、子供の頃は持っていたはずの創造性を取り戻し、人生の後半を輝かせたいと願う人のための、12週間のコースだ。次の4つの基本的なツールを使ってワークを行う。もはや「時間はない」という言い訳は通用しない。有り余る時間と、今までの経験を使って、人生の後半は創造性の開発に取り組もう。12週続ければ、あなたはまだ創造されていない、別の人生に向かっていくことができる。

ツール1:毎朝一番に行う「モーニング・ページ」

12週間毎日書くのが「モーニング・ページ」だ。書く内容はまったくの自由。朝一番、3ページほどを目安に、ノートに手書きで思ったことを書いていく。これは誰にも見せない。著者のおすすめは、思考を狭めない、A4サイズの大きめのノートだ。

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要約公開日 2021.01.16
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