感謝とは「ありがたい」と思う気持ちのことだ。
誰かにお世話になったとき、相手に「ありがとう」といえば、清々しい気分になる。いわれた相手もうれしくなり、もっと何かしてあげたいと思うだろう。
感謝の言葉を伝えると、感謝する人とされる人の関係が近づき、幸せのサイクルが生まれる。感謝は上手に生きるためのスキルなのだ。
国連の世界幸福度ランキング(2022年)によると、日本は54位だ。日本に住む人は、経済の低迷や少子高齢化問題などを抱えているため、将来に希望が持てず、幸せを感じにくいのだろう。
そんな日本では、社会がどんどんシステム化され、言葉を交わさなくても便利な生活が送れるほどだ。結果として、感謝の言葉を口にするシーンも減っている。
だが、こんな時代だからこそ、感謝の言葉が必要ではないだろうか。自分の思いどおりにいかないからといって、それを社会のせいにしたり、自分を卑下したりしても、状況は変わらない。
そんな状況を打ち破りたいなら、まずは自分のこれまでの人生を振り返ってみよう。あなたはこれまで、家族や先生、友だち、同僚、上司などに支えられて生きてきたはずだ。まずはそうした「感謝の記憶」を掘り起こそう。
自分が多くの人に支えられて生きてきたことを自覚すると、感謝の気持ちを育てる豊かな花壇がつくられる。その花壇で感謝の気持ちをたくさん育てて、マインドを前向きなものにしよう。これによって感謝力が磨かれ、人生が好転していく。
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