人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」

未読
人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」
人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」
未読
人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」
出版社
出版日
2023年07月11日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

「平日が長すぎる。早く週末にならないかな」「仕事をやめて、趣味で食べていけたら最高なのに」……社会人であれば多かれ少なかれ、このように感じたことがあるのではないだろうか。平日と休日は自分の中ではっきり分かれていて、平日は仕事で終わっていき、休日に趣味を楽しんでは、迫りくる平日を嘆く――。そんな人には本書がぴったりだ。

本書の著者、リュ・ハンビン氏は、時間管理や副業に関する情報発信で人気を博している、韓国のインフルエンサーだ。本業は獣医師であり、かつては仕事から帰ると倒れ込むようにして眠っていたが、「帰宅後ルーティン」を生活に取り入れてからというもの、やりたいことをすべて実現できるようになったそうだ。本書ではそんな著者によって、帰宅後ルーティンを取り入れるメリットや、具体的な実践方法、時間活用術、ルーティンが思うように進まないときの対処法などが紹介されている。

特に印象的だったのは、帰宅後の時間をダラダラと過ごすのがいかにもったいないことかを語っているパートだ。平日の夜の時間は儚く過ぎ去っていくが、かといって、休日に思いを馳せて過ごしてしまってもいいほど短くはない。ごくわずかな時間でも、自分だけの「帰宅後ルーティン」を実践すれば、積もり積もって大きな成果になることだろう。

「自らの手でこの人生を変えていけるかもしれない」「平凡な日常が180度変わり、充実した毎日を過ごせるようになるかもしれない」と、大人の胸をときめかせてくれる一冊である。

著者

リュ・ハンビン
韓国生まれ、韓国育ちの獣医師であり、時間管理アドバイザーとして時間管理や副業に関する情報を発信するパワーインフルエンサー。数年前まではフルタイム勤務の獣医として、勤務先から帰るとすぐ倒れ込んで死んだように眠りにつき、朝になるとアラーム音で泣く泣く起きて出勤していた平凡なサラリーマン。しかし帰宅後時間を活用した結果、現在は獣医の仕事を続けながら、自己啓発系YouTuberとなり、オンライン講座やオフライン講座の講師、俳優、プランナー(スケジュール表)制作者として、やりたいことをすべて実現している。YouTubeを通じて、帰宅後ルーティンや独自の時間管理法、副業の秘訣などを発信したところ、大反響を得て累計再生数は390万回を突破した。またオンライン講座のプラットフォーム「CLASS101」で行われている時間管理に関する講座は長期間にわたり人気が集中している。
YouTube:https://www.youtube.com/c/HANBINISTUDYLOG

本書の要点

  • 要点
    1
    平日の帰宅後を、週末を待つことだけに使うのはもったいない。好きなことに時間を使い、昨日より少しでも成長しよう。
  • 要点
    2
    充実した一日を過ごしたいなら、人生の意味を見出す→目標を定めて計画を立てる→アクションプランナーを書く→とにかく始める、の4ステップが効果的だ。
  • 要点
    3
    帰宅後の時間を充実させるには、時間帯ごとの自分の集中度を把握したうえで、1週間分の「帰宅後ルーティン」を作り、その通りに行動するとよい。

要約

帰宅後の過ごし方を変える4つの質問

(1)やりたいことは週末にしかできない?

平日を「出勤日」、週末を「出勤しない日」だと捉えている人は多い。そんな人たちが平日にすることといえば「仕事」と「仕事をしない週末を待つこと」だけだ。

平日の24時間のうち、会社に滞在する時間は9時間ちょっと。睡眠を7時間とり、通勤にかかる時間を除いたとしても、毎日5~6時間は働いていない時間があるのではないだろうか。これは、ただ週末を待ちながら過ごすにはもったいない時間だ。

著者はこの、帰宅後の時間に目を向けた。帰宅後に自分が好きなことをしてみると、ますます疲れるどころか、むしろエネルギーに満ちていく感覚があった。好きなことに時間を使い、昨日より成長することは、自分をずっと輝かせてくれるのだ。

(2)一生この仕事だけしていれば幸せ?
Marco_Piunti/gettyimages

著者が定義する「後悔しない人生」は「やりたいことを、存分にやって生きる人生」だ。だからといって、会社をやめて、やりたいことだけをするわけにもいかない。そこで「帰宅後の時間」を有効活用することにしたのだった。

動物病院の勤務医として働く著者は、自分の仕事を愛しているし、プライベートの時間に仕事の勉強をすることもある。だがそれでも、帰宅後の時間をすべて仕事のために使うことはしない。人生の目標が他にあるからだ。あなたも「いつ退勤しようか?」ではなく「退勤して帰宅後、何をしようか?」と考えてみてはどうだろう。

(3)今の収入だけで未来を描ける?

わたしたちの老後には長い低所得期間が待ち構えており、リストラなどで退職が早まる可能性さえある。

では、どうすれば長い低所得期間を乗り切れるのか。現役時代にコツコツ貯金しておくよりももっといい案は、一生働いて収入を得られる、自分だけのキャリアを作ることだ。

キャリア作りのためには、帰宅後の時間を使ったサイドプロジェクト(副業)が役立つだろう。定収入がある今なら、サイドプロジェクトですぐにまとまった金額を稼げなくてもかまわない。少しずつでも自分の好きなことに挑戦してみると、それが老後の自分を養ってくれるかもしれない。

(4)退職すればやりたいことができる?

退職して時間ができれば、したいことをして幸せになれる――。そう勘違いしている人は多いものだ。

考えてみてほしい。あなたの「したいこと」は、退職しなければ挑戦できないことだろうか。ただ「仕事があるから」と言い訳をして、先送りしているだけではないだろうか。

まずは平日の帰宅後に、サイドプロジェクトとして「したいこと」に挑戦してみよう。そして、自分がその仕事を毎日繰り返せるかどうか、試してみることだ。

【必読ポイント!】 充実した一日を作るための「目標設定」

(1)人生の意味を見出す

充実した一日を過ごすためには目標設定が必要だ。目標設定には4つの段階がある。

もっと見る
この続きを見るには...
残り2437/3612文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2023.11.07
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
仕事ができる人が見えないところで必ずしていること
仕事ができる人が見えないところで必ずしていること
安達裕哉
未読
朝イチの「ひとり時間」が人生を変える
朝イチの「ひとり時間」が人生を変える
キム・ユジン小笠原藤子(訳)
未読
これからの生き方図鑑
これからの生き方図鑑
樺沢紫苑
未読
頭のいい人は「短く」伝える
頭のいい人は「短く」伝える
樋口裕一
未読
超コミュ力
超コミュ力
田村淳
未読
新版 科学がつきとめた「運のいい人」
新版 科学がつきとめた「運のいい人」
中野信子
未読
心療内科医が教える本当の休み方
心療内科医が教える本当の休み方
鈴木裕介
未読
話し方すべて
話し方すべて
桐生稔
未読