朝イチの「ひとり時間」が人生を変える

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朝イチの「ひとり時間」が人生を変える
出版社
出版日
2023年04月11日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

イーロン・マスク、ジェフ・べゾス、ティム・クック。彼らの共通点は何か。1つ目は「成功者」であること、もう1つは「早起き」であることだ。彼らだけではない。成功者たちに早起きを習慣づけている人たちは驚くほど多い。

本書の著者もその一人である。著者は学生時代から現在まで朝4時30分起床を実践し、米国の司法試験に合格した。韓国に帰国して弁護士として働き始めてからも、本業と並行して動画制作や本の執筆などをして、自身の可能性を広げている。著者のYouTubeチャンネルは登録者数20万人、動画再生累計1000万回と、韓国で「早起きブーム」を巻き起こすほど話題となっている。

著者は明け方の時間を「人生のボーナスタイム」と呼んでいる。まだ気温も上がりきっておらず、周囲も静かな早朝に起きて自分の好きなことをする。買ってそのままになっている本を読んでもいいし、ウォーキングに出かけてもいい。誰にも邪魔されず思い思いに過ごせる早朝は、自分を取り戻せるボーナスのような時間なのである。

要約者も学生時代の試験前に、一週間だけ早朝勉強に挑戦したことがある。22時に就寝して翌朝4時に起床し、6時まで2時間勉強する。その甲斐あってか、その試験の結果は上々だったと記憶している。

著者は、早起きは毎日実践できなくても良いと言っている。そう思えば、少しはハードルも低くなるだろう。毎日を前向きに過ごしたい人、成功のきっかけをつかみたい人におすすめの一冊である。

著者

キム・ユジン
米国ニューヨーク州、ジョージア州2州の弁護士資格を持つ弁護士。韓国生まれ、ニュージーランド育ち。米国ミシガン州立大学で学士号を取得。エモリー大学ロースクールに進み、卒業後、難関である米国司法試験(BAR)への合格を果たす。学生時代から現在に至るまで、早朝に起き、時間を有効利用することで挫折を乗り越え、多くの目標を達成してきた。その早起きルーティンをYouTubeで公開したところ、累積アクセス数1000万、フォロワー20万人を獲得。韓国国内に「早起きブーム」を起こし、パワーインフルエンサーとなる。現在は韓国国内の大手企業で社内弁護士として活動中。

本書の要点

  • 要点
    1
    明け方は「人生のボーナスタイム」である。一日のほとんどが「運命に任せる時間」であるのに対して、早朝は「自分がコントロールする時間」だ。朝に自分だけの時間をつくることで、人生をがらりと変えることができる。
  • 要点
    2
    成功者たちは早朝に活動している。彼らにとって明け方は睡眠時間ではなく、活動時間なのである。
  • 要点
    3
    明け方起床のポイントは「何時に寝るか」にある。
  • 要点
    4
    前日の夜に、起きてから寝るまでのスケジュールを作成する。その際、自由に使える時間がどのくらいあるかを把握して、やることをリスト化しよう。

要約

【必読ポイント!】人生を変える「明け方起床」

朝4時30分の起床で人生が変わった

著者は米国でロースクールを卒業し、韓国に帰国した。そして就職して企業内弁護士として働き始めた。

夢にまで見た弁護士資格を取得し、希望の会社に合格して、意気揚々と社会人生活を始めたが、しばらくして自分の異変に気がついた。ここ数年は忙しかったから「頑張りすぎず、できるだけ休もう」と、できる限り睡眠や休息を取るようにしていた。それなのに、いくら休んでも疲れが取れない、むしろ休むほどに疲れが増してイライラが募っていくのだ。

そんなある日、明け方4時頃に目が覚めた。普段なら二度寝を試みるが、その日はポットのお茶を注いで椅子に座った。すると不思議な安心感に包まれて、ネガティブな思考や不安な気持ちが次々と浮かび上がってきた。それらを紙に書き留めて心の中を整理すると、その日は爽快な気分で過ごすことができた。

著者は翌日からもいつもより2時間早く起きるようになった。普段の生活に大きな変化はなかったが、一日を少し早く始めただけで、自分自身が劇的に変化した。心が軽くなり、ポジティブなエネルギーに満たされて、自信を持って働けるようになったのだ。

明け方は人生のボーナスタイム
banjongseal324/gettyimages

著者は明け方を「自分がコントロールする時間」、それ以外の時間を「運命に任せる時間」と呼んでいる。一日のうち自分の意思で使える時間はあまり多くない。しかし、世の中が寝静まっている明け方は、自分との約束を守りさえすれば、いつでも確保できる主体的な時間となる。

明け方の時間にはもう1つ良いことがある。それは何事にも集中できることだ。明け方は何かに邪魔されることがないだけでなく、よく眠った後のため、夜の時間よりもずっと元気でいられる。

明け方に起きるなんて無理だ、と思う人もいるだろう。しかし、一回でも明け方起床に成功すれば、そのメリットを実感できるはずだ。毎日でなくても、いつもより1時間早く起きるだけでもいい。たとえ短くても朝に自分だけの時間をつくることで、あなたの人生はがらりと変わる。あなた自身が主導権を握って、自分の人生を歩み始めることができるのだ。

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要約公開日 2023.10.24
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