勉強が面白くなる瞬間

読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法
未読
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勉強が面白くなる瞬間
出版社
ダイヤモンド社

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出版日
2022年05月17日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

受験大国といわれる韓国。そんな韓国で45万人が読んだ「伝説の勉強バイブル」の日本語版が登場した。本書を読んだ中高生の実に98.4%が「勉強したくなった」と回答している。

本書の著者、パク・ソンヒョク氏は、韓国の田舎で生まれ育った。中学校まではひたすらサボり続けたが、15歳の秋に「心の突然変異」が起き、猛勉強をスタート。見事複数の名門大学に合格し、周囲を驚かせたという。

本書では、そんな著者の勉強哲学が余すところなく紹介されている。「勉強しなくては人生に申し訳ない」「勉強はあなたの人生を鍛え上げる」「苦しくても頑張ろうと決めた瞬間、全てが変わる」など、名言が満載だ。本書を読めば、どんな人でも、今すぐ勉強したくてたまらなくなるだろう。著者のように「心の突然変異」を起こす人も多いはずだ。

多忙な日々を過ごす中で、勉強から遠のいている人もいるかもしれない。資格試験や語学習得のために勉強したくても、「やる気が起きない」「集中力がない」「頑張ってもなかなか身につかない」などといった悩みを抱え、思うように進まない人もいるだろう。

そんな人は、本書を読んで「自分の人生」と「勉強」の関係について考えてみてほしい。勉強は、学生だけのものではない。大人になった今からでも、人生を変えてくれるものだ。本書をきっかけに、勉強と真剣に向き合い、「勉強が面白くなる瞬間」を体験してもらえればと思う。

ライター画像
木下隆志

著者

パク・ソンヒョク
四方を田畑と海で囲まれた片田舎の村で育つ。塾さえもない不十分な環境で周囲より遅れて勉強を始めたが、「心」を鍛えれば環境や頭脳は何の問題にもならないことを固く信じて取り組む。その結果、ソウル大学法学部、延世(ヨンセ)大学経営学部、 東新(トンシン)大学韓医学部に同時合格する快挙を達成して周囲を驚かせた。そして、「みんなの夢が叶うように助ける」という自身の使命宣言に従い、8年かけて本書を執筆。韓国で累計45万部を超えるベストセラーとなる。

本書の要点

  • 要点
    1
    適当に過ごしているその1日は、自分の人生を築くレンガだ。一瞬一瞬の判断が集まって、1日が、そして人生ができあがっている。
  • 要点
    2
    自分は、自分の人生を世界で一番大事に扱うべき人間だ。たった一度きりの人生を大切に過ごそう。
  • 要点
    3
    勉強は、初めて挑戦するゲームと同じだ。最初は退屈でも、やがて面白さがわかってくる。
  • 要点
    4
    「勉強に適した日」は自分で作るものだ。言い訳をせず、ただ決心さえすればいい。

要約

【必読ポイント!】 苦しくても頑張ろうと決めた瞬間、全てが変わる

人生は一度きり

勉強のやる気が出ない人や、結果が出なくてうんざりしている人は、勉強の手を止めて、まずは自分の人生について悩んでみよう。実は勉強のやる気の有無は、これから先の一度きりの人生について、深く悩んだかどうかによって決まる。「自分の人生」と「勉強」は切っても切れない関係にあるからだ。

勉強に集中できなかった頃の著者は、自分の人生について深く考えたことがなく、その日の楽しみだけを求めて、毎日を適当に過ごしていた。適当に過ごしているその1日が、自分の人生を築くレンガであることに気づいていなかった。一瞬一瞬の「いま何をすべきか」という小さな判断が集まって、1日が、そして人生ができあがっているのだ。

あまりに簡単で、極めて単純な真理を思い出そう。それは、自分の人生はたった一度きりであるということ。そして、自分は、自分の人生を世界で一番大事に扱うべき人間であるということだ。

勉強しないのは、申し訳なく、もったいないこと
GlobalStock/gettyimages

勉強が習慣になると、自分を磨きあげている感覚を持つことができた。勉強とは、人生をより豊かにしてくれる「知識」と「知恵」を得る探検なのだ。

勉強の本質は、テストの点数や順位ではない。無数の人がやっと見つけた知識と知恵を手に入れることである。教科書の一行一行には、誰かが一生を捧げて身につけた知識と知恵が溶け込んでいる。教科書を読むだけで、そうした人たちの人生が詰まった知識を学べるのだ。そのような知識を学ばずにいるのは、あまりにも申し訳なく、もったいないことである。

勉強は「自分自身」を作る作業

勉強は、自分と一生をともにする「自分自身」を作る作業だ。自ら勉強に取り組む「積極性」、勉強から逃げ出そうとする自分を引き止める「自制心」、勉強のために目標を立てる「準備力」、目標達成によって積み上げる「自信」……私たちは勉強を通して、数々の能力を身につける。こういった能力の習得こそ、勉強する本当の目的だ。

テストの点数や順位に気を取られることなく、勉強を通して心を成長させ、自分を完成させることに目を向けよう。人生は、その人が持つ「心の力」の強さによって決まる。勉強は、心を鍛え上げる絶好のチャンスだ。

退屈を耐え抜いた人が勝者になれる

新たなゲームをやり始めたときは、ルールを覚えておらず、スキルもないので、面白さを感じない。しかし、その時期を過ぎれば、どんどん面白くなってくる。

勉強も同じだ。ある程度できるようになるまでは、ひたすら退屈に感じるものだ。

どんなことでも、はじめからうまくいくわけではない。「つまらなくて退屈な段階」にどう対処するかで、結果は大きく変わってくる。心を落ち着かせてこの段階を耐え抜いた人が勝者になれるのだ。

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要約公開日 2022.07.18
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