FPとして20年以上働いてきた著者は、家計相談のために様々な家庭を訪問するなかで、「お金を貯めている人は部屋が片付いている」と確信した。整理整頓ができていない人は、本人も気づいていない無駄な支出が多い傾向にある。
片付けとは、「モノを適正な量まで減らして、一定の収納の枠に入れる」という作業だ。「もったいない」「捨てたくない」という葛藤で頭の中がスッキリしないと、日頃から無意識に無駄遣いをしてしまいがちになる。
これに打ち勝つには、まずは自分自身を知ることだ。部屋が片付けられない人は、「つい衝動買いをしてしまう」「買い置きやまとめ買いをしていないと不安」「無料やおまけに弱い」「もったいなくて捨てられない」「使ったモノを元の場所に戻せない」というような共通点がある。重要なのは自分にどのような傾向があるかを認識しておくことだ。そうすれば、買いすぎや貯めすぎを避けることができるだろう。
1回の使用金額が少額であっても、頻繁になるとかなりの金額になる「チリツモ消費」。家計に影響を与えるだけでなく、ほかの消費行動にも影響を及ぼしてしまう。
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