「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

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出版社
出版日
2023年08月07日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

世の中には無数の本がある。何か一つのテーマ、たとえば「お金の増やし方」を学びたいと思ったとき、それについて書かれた本すべてに目を通せればいいが、現実には難しい。いったいどうすればいいのか――そんな悩みを解決してくれるのが、本書だ。

本書は「お金の増やし方」の名著100冊のエッセンスを1冊にまとめた、学びの詰まった本である。著者たちは、有名投資家やブロガー、FP、大富豪、お金のプロなどによって書かれた「お金の増やし方」の名著100冊を丹念に読み込み、それらに共通するノウハウを洗い出して、30項目にまとめた。その項目を掲載冊数の多いものからランキング形式で紹介している。

1位に輝いたのは「分散投資でリスクを減らす」で、100冊中47冊で言及されていたという。2位は「『投資信託』で手堅く運用する」、3位は「誰でもある『無駄な支出』を今すぐ減らす」……と、見出しを眺めているだけでも楽しく、勉強になるほどだ。

「お金の増やし方について学びたい」と思ったら、まず本書を手に取ってほしい。きっと密度の高い学びが得られるはずだ。

また、参考書籍の引用が随所に散りばめられているため、本書をきっかけに、新たな本に出合えるだろう。同シリーズの既刊「文章術」「勉強法」「話し方」とあわせて読めば、どんどん知識が増えていくに違いない。

著者

藤吉豊(ふじよし ゆたか)
株式会社文道、代表取締役。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。 日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。
編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。 編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレントなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。
現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。「書く力は、ライターだけでなく、誰にでも必要なポータブルスキルである」(ポータブルスキル=業種や職種が変わっても通用する持ち出し可能なスキル)との思いから、大学生や社会人に対して、執筆指導を行っている。元野良猫を溺愛する日々。

小川真理子(おがわ まりこ)
株式会社文道、取締役。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。 日本映画ペンクラブ会員。日本女子大学文学部(現人間社会学部)教育学科卒業。東京都在住。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。その後、フリーランスとして、大手広告代理店の関連会社にて企業のウェブサイトのコンテンツ制作にも関わり仕事の幅を広げる。これまでに、子ども、市井の人、文化人、経営者など、インタビューの実績は数知れない。
現在は、ビジネス書や実用書などの編集・執筆に携わる一方で、ライターとして約30年活動をしてきた中で培ってきた「書く」「聞く」についてのスキルや心構えを伝えたいと、ライティング講座にも注力。学生や社会人、ライターを目指す方々に対して、執筆指導を行っている。猫を2匹飼っている。

■書籍【藤吉豊・小川真理子共著】
『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
(以上、日経BP)
『社会人になったらすぐに読む文章術の本』(KADOKAWA)

■書籍【藤吉豊著】
『文章力が、最強の武器である。』(SBクリエイティブ)

■文道 https://bundo.net/
■Facebook https://www.facebook.com/BUNDO.inc
■YouTube「文道TV」 https://www.youtube.com/channel/UC4Tp1uYoit3pHXipRp_78Ng

本書の要点

  • 要点
    1
    本書は、お金の増やし方の名著100冊に書かれている共通のノウハウを抽出し、1位から30位までランキング化したものだ。
  • 要点
    2
    最も多くの名著に書かれていたノウハウは「『分散投資』でリスクを減らす」である。複数の投資先に時間をずらして投資することで、すべての資産が一度に減るリスクを抑えられる。
  • 要点
    3
    多くのマネー本の著者は、お金の知識を得ることの大切さを説いている。勉強しておいたほうがいい分野は「貯蓄・投資・保険・年金・住宅・相続・税金・会計・法律」だ。

要約

お金の増やし方の名著100冊に共通するポイント

「お金の増やし方」ベスト30

本書は、お金の増やし方の名著100冊を読み込み、それらに共通するノウハウを1冊にまとめたものだ。洗い出したノウハウを「掲載されていた本の冊数」によって順位付けし、冊数が多いほど大事なものだとして、「『お金の増やし方』大事な順ランキングベスト30」を紹介している。

要約ではそのうち、9個をピックアップして紹介していく。

【必読ポイント!】 本当に大切な基本ルール

1位:分散投資でリスクを減らす
tadamichi/gettyimages

お金の増やし方の名著100冊のうち、47冊に書かれていたのは「『分散投資』でリスクを減らす」だ。

分散投資とは、株式と債券、国内と海外など、複数の投資先に時間をずらして投資することを指す。分散投資によって、すべての資産が一度に減ってしまうリスクを抑えられる。

分散する対象は4つある。

1つ目は「資産の分散」。株式、債券、不動産、金(きん)など、種類の異なる資産を組み合わせて投資する。

2つ目は「銘柄の分散」。特定の銘柄ではなく、複数の銘柄に投資する。

3つ目は「地域の分散」。複数の国や地域、通貨に投資する。

4つ目は「時間(時期)の分散」。一度にまとめてではなく、投資するタイミングを分ける。

投資の世界には「卵をひとつのカゴに盛ってはいけない」という格言がある。全部の卵をひとつのカゴに盛ると、そのカゴを落としたときすべての卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに卵を盛っておけば、そのリスクを減らせるという意味だ。

投資も同じだ。1種類の資産や銘柄、地域、タイミングに投資した場合、それが暴落すると、投資したお金をすべて失いかねない。一方、投資する対象を分散させておけば、リスクも分散できるのだ。

2位:「投資信託」で手堅く運用する

2位は「『投資信託』で手堅く運用する」だ。100冊中43冊が投資信託の購入をすすめていた。

投資信託とは、投資家から集めたお金を使って、資産運用のプロが国内外の株式や債券などに投資・運用する金融商品のことだ。投資家は「どの銘柄に投資するのか」を資産運用のプロに一任し、その運用益から利益を受け取る。

投資信託にはさまざまなメリットがある。小さな資金から始められる、自分で銘柄を選ばなくていい、多くの銘柄に分散投資できる、種類が豊富である、運用状況を自分でチェックできる、などだ。一方、デメリットとしては、運用益が投資額を下回ることがある、短期間で大きな利益を出すのは難しい、などが挙げられる。

3位:誰でもある「無駄な支出」を今すぐ減らす

3位は「誰でもある『無駄な支出』を今すぐ減らす」だ。無駄な支出を減らしてお金を貯めるためのポイントは4つある。

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要約公開日 2023.10.03
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