チームでいくつもの課題が生じた。メンバーの1人は休みがちで、チームの売上実績が下がってきている。密かに不満をもらすメンバーが増え、リーダー格の若手は転職してしまった。
そのような場合、売上とメンバーのやる気低下は無関係ではないだろう。そこには表面上ではとらえきれない要因がある可能性が高い。このような状況で必要なのは、「目に見えにくいことの調整」だ。
一人ひとりの仕事に対する思いや「こうしたほうが良いのでは?」というアイデアなど、なかなか表に出てこないところにモヤモヤの原因があるのかもしれない。そのようなときに組織そのものに着目し「良い組織」を目指した取り組みを実施するのが組織開発だ。組織開発は、「目に見えにくいこと」をテーブルの上に載せて、みんなで話し合うことで問題解決を図る手法だ。
では「良い組織」の「良い」とは何だろうか。「良い」には3つの観点がある。
(1)効果性:目標達成ができる
(2)健全性:明るくイキイキ元気がある
(3)継続性:良い状態を自分たちで継続できる
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