はじめる習慣

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出版社
日本経済新聞出版

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出版日
2023年12月01日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

「今年こそ何ごとも先延ばししない人になる」「新年だから新しいことをはじめたい」――年末年始にそう決意した人も多いだろう。では具体的に、今日までにどんな行動をしただろうか。「まだ準備が整っていないから」「まとまった時間ができたら着手しよう」などと考えて、まだスタートを切っていない人が大半ではないかと思う。

そんな人におすすめしたいのが本書だ。著者は、順天堂大学医学部教授であり、自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏だ。ベストセラー『整える習慣』『リセットの習慣』に続く今作では、自律神経を整えて気持ちよく暮らすための99の習慣を提案している。

要約者が新習慣として真っ先に取り入れたいと思ったのは「気になる用事は3日以内にやる」だ。メールの返信や生活必需品の買い足しなど、「やらなければ」と思いつつ、用事をつい先延ばししてしまうことは誰にでもあるだろう。これに対して、著者は「気になっていることを放置していると、それだけで集中力が下がります」とし、用事をノートに書き出して、3日以内に完了させることを勧めている。一つひとつは大した作業ではないのだから、「3日以内にやる」と決めてしまえば、きっと動き出せるだろうと思えた。

著者は本書の「はじめに」で「『今日が新しい人生のはじまり』と意識する習慣。それが本書のメインテーマです」と書いている。今日が新しい人生のはじまりだとして、あなたはまずどんな一歩を踏み出すだろうか。本書を読んで、著者からのあたたかいエールを受け取ってほしい。

著者

小林弘幸(こばやし ひろゆき)
順天堂大学医学部教授。
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
1960年、埼玉県生まれ。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。自律神経研究の第一人者として、数多くのプロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。
主な著書に『整える習慣』『リセットの習慣』(いずれも日経ビジネス人文庫)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    変化に満ちた世の中において、同じ場所で同じことをしていては取り残されてしまう。「はじめる習慣」を身につけて、豊かな人生を送ろう。
  • 要点
    2
    電車を利用するときは、あえて乗り換えが不便なルートを選ぶとよい。適度な運動ができる上、面倒な乗り換えも「これはたっぷり歩けるぞ」とポジティブに捉えられるからだ。
  • 要点
    3
    「心を動かすこと」と「体を動かすこと」を休んではならない。常に感性のアンテナを磨き続けるとともに、どんどん外に出ていこう。

要約

【必読ポイント!】 はじめる習慣

「はじめるハードル」を下げる

何かをはじめることのハードルは非常に高いものだ。

しかし、人生を豊かにしたいなら、「はじめること」は必須の要素である。変化に満ちた世の中において、同じ場所で同じことをしていては取り残されてしまうからだ。

そこで大事なのは「はじめるハードル」を下げることだ。立派なことをはじめる必要はないし、まったく続かなくてもいい。「はじめるハードル」を下げ、はじめる習慣を身につけよう。

机の上をきれいにする
time99lek/gettyimages

何かをはじめるにあたってまず必要なのは、机の上をきれいにすることだ。

「勉強しなきゃ」「仕事をしなくちゃ」と思っていても、机の上が散らかっているとなかなかその気になれない。一方、机の上がスッキリしていると、自然と前向きな気持ちになれるものだ。

ここでも「はじめるハードル」は低くしておこう。机の上を完璧にきれいにしようとする必要はない。「ほんのちょっとだけ片づけよう」と考えるのがコツだ。

「少しだけ」のつもりで片づけはじめると、知らず知らずのうちに、完璧にきれいにしたくなっているだろう。「はじめるハードル」をクリアしたからだ。

きれいになった机の前に座ると、気持ちがリフレッシュされ、自律神経は確実に整う。「さあ、はじめよう」という気持ちになれるはずだ。

終わったものを捨てる

片づけをするときに意識してほしいのは「終わったものを捨てる」だ。何かをはじめるために片づけている場合には、この意識が特に大事である。

たとえば、資格取得を目指してきたけれど、結局合格できず、別の道を目指すとする。そんなときには、これまで使ってきた参考書や資料をすべて捨てよう。目に見える形で「終わったものを捨てる行為」をしなければ、気持ちを切り替えるのは難しいからだ。

気になる用事は3日以内にやる

電球が切れているのを見て見ぬふりしている、書類処理に手がつけられていない、返信すべきメールをほったらかしにしている……誰にでも、気になるけれど放置している用事はあるものだ。こうした用事が頭の中にあると、それだけで集中力が下がってしまう。

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要約公開日 2024.01.09
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