これまで部下の指導方法を学んだことはあるだろうか。
多くの日本企業では、マネージャーになったときに会社のルールや評価の仕方を研修で学ぶ。しかし、これらは指導ではなく、管理の方法だ。この状況下では、多くの人は自分の上司を参考に指導することになる。会社の言うことが絶対だった時代ならまだしも、今は令和だ。Z世代、ゆとり・さとり世代と呼ばれる部下たちに、かつてのやり方は通用しない。
著者は、Z世代の若手社員研修を担う人材育成コンサルタントとして活動している。中高一貫校で6年間社会科教諭として勤めた経験があり、当時の教え子たちの一部はZ世代の部下を持っている。今でも教え子たちの話を通じて、若い世代の考え方に驚くことがよくある。Z世代の部下たちに、上司の意図がきちんと伝わっていないと思うシーンも多い。その要因のほとんどがコミュニケーション不足にある。本書では、そうした課題に対応した、令和時代の「教え方」を伝授する。
Z世代は1990年代中盤から2000年代終盤、または2010年代序盤までに生まれた世代を指す。彼らは今中学生から20代後半にあたり、すでに会社で欠かすことのできない戦力になりつつある。著者は職業柄、多くのZ世代のメンターを務めている。その中で感じた彼らの仕事観が3つある。
(1)自分に合った会社や仕事は自分で選ぶことができるし、選べる世の中である
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