新しいことをはじめたとき、多くの人は「効率的」に「正しい方法で」やろうとする。なぜそのような考えに至るのかというと、うまくなりたい、成果を出したいという気持ちが先行するためだ。
しかし、取り組んでいることに対して成果を先に求めてしまうと、それが「修練」や「修行」になってしまう。このことが、「続ける」をつらさに変える原因だと考えられる。
結果を出すには「正しい努力」が必要と言われる。しかし、正しい努力でなくても良いのである。何かを続けていれば、そこには必ず何らかの「変化」が起きる。そう信じて、まずはひたすら何かを続けてみることが重要だ。
仮に簡単にうまくやれる方法を知ったとしても、いざうまくなると取り組んでいることがつまらなくなるものだ。
攻略法を見ず、自分で解き方を発見すること。それが、気持ちのよい継続を生む秘訣である。ノーヒントで、自己流で臨んでみるのだ。
本を読んだり、インターネットで検索したりするなどして、ヒントを探していく。物事を続けるための最大のコツは、本当に上達するのかをあまり考えず、このようなやり方を試行錯誤しながら自分で考えてやっていくことである。反対に、続かない理由は、うまいやり方を知ってしまい、そのことに取り組むことに飽きてしまうためだ。
自分で考えながらコツコツと物事を続けていくと、確実に何かが変化していく。応用力がつくこともその1つである。
誰かの攻略法の受け売りで身につけた方法では、その場限りのものになりがちだ。しかし、自分で解いたやり方は、ほかのことにも応用できる。初めて経験することに直面したとき、「あのやり方が使えそう」と考えるようになる。
そうなれば、様々な困難にも立ち向かえるようになる。すなわち、ピンチに強い思考が自然と磨かれていくのである。
何かを続けるための究極の方法がある。それは「毎日やる」ということに尽きる。
これだけ聞くと大変そうだが、大事なことは毎日やると「決める」ことである。決めるだけでいい。
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