銀行振込や提出期限の迫っている提案書の作成など、気になっているのに処理できていないものを、著者は「モヤ様」と呼ぶ。
モヤ様の存在に気づきやすくなるのは、素の自分でいられる「ひとり時間」のときだ。紙のノートや手帳に書き出して、モヤ様整理をすることをすすめたい。PCやスマホを使うと、どうしても「書く」に集中できず、調べ物をし始めたり、ユーチューブを見てしまったり、メールチェックをしてしまったりして、「ひとり時間」が侵食されてしまうからだ。意図的にノートや手帳の記入だけに集中する「ひとり時間」を取り、頭の中の「やらなければいけないこと」「なんとなく気になること」を整理し、考える時間を持つとよい。
著者は週末の「ひとり時間」に、以下のような項目を「週末モヤ様リスト」として書き出す習慣がある。
・あのとき愛想笑いしちゃったけど、本当はどう言い返せばよかったのかな?(心で感じた違和感を言語化)
・観たいとずっと思っていたけど、観ていない配信ドラマのリストアップ(ただの衝動か、本当に観たいものかの整理)
・原稿執筆のための調べ物など、手をつけたほうがいいけど、なんとなく所要時間が読めなくてあと回しにしていることの時間見積もり(全体像が見えないから不安で気が晴れないことの解消)
細かくても実現可能性が低くてもかまわない。気になったことはとにかく全部書き出そう。そうすれば、頭の中のモヤモヤが減ってスッキリするはずだ。
あとは1週間、折に触れてこの「週末モヤ様リスト」を眺め、終わったものを赤線でどんどん消していったり、さらに必要になった作業を追加したりしていけばいい。
紙に書き出すだけで、ごちゃごちゃしている頭と心が不思議と片づくものだ。これにプラスアルファし、紙に書き出したものを4色に分けるだけで、これまで気づかなかったことに気づけるようになる。
著者は次のように色分けしている。
3,400冊以上の要約が楽しめる