ChatGPTは米国のOpenAI社が開発した対話型AIだ。大規模言語モデル(LLM)という技術を使っており、「人間の普通の言葉」で高度なコンテンツ生成や複雑な作業をしてくれる。
これまでもチャット形式のAIサービスは存在したが、高度な施策は不可能だった。プログラミングスキルが不要で誰でも使えるため、世界中で爆発的な広がりを見せている。
ChatGPTを使うには、ChatGPTのWebサイトにアクセスして会員登録をする必要がある。無料プランと有料プラン(ChatGPT Plus、月額20米ドル)から選べるが、著者は有料プランを勧めている。
ChatGPT Plusでは最新モデルのGPT-4oや画像生成AI、GPTs、プラグインなどの機能を利用することができるが、無料プランは高度な機能が利用不可、または制限されている。
ChatGPTを使って仕事を効率化できれば、月に20ドルの出費は決して高いものではないはずだ。
これまでAIは、ものを分類・識別したりパターン予測をする「分類器」として使われていた。りんごとみかんを見分ける、パターンを予測する、といったものだ。
一方、生成AIは分類だけでなく、画像や音楽、文字などをコンテンツとして作り出すことができる。「コンテンツを作れる」という点において、これまでのAIとは大きく異なっている。
ChatGPTで採用している大規模言語モデルは、入力した文章の続きを生成するAIだ。つまり、このAIに対話型(チャット)の入出力インターフェースが付くことで、人間の言葉でAIに直接指令を出すことができるようになったのだ。
では、ChatGPTは人間の言葉をどう理解し、質問に回答しているのか。ChatGPTは、インターネットなどから大量の文章を集めてトレーニングをしている。具体的には、「手前の文章に続く文章はどのようなものかを予測させる」というものだ。つまり、ChatGPTは「確率で続きを書く機械」なのである。
3,400冊以上の要約が楽しめる