他人を気にしない自分になる

未読
他人を気にしない自分になる
他人を気にしない自分になる
未読
他人を気にしない自分になる
出版社
出版日
2024年11月29日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

「自分軸で生きていきたいですか、それとも他人軸で生きていきたいですか?」――この問いに対して「他人軸で生きていきたい」と答える人はほとんどいないだろう。だが、実際に自分軸で生きられている人は少ないはずだ。

本書の著者、精神科医Tomy氏は、X(旧・Twitter)で約40万フォロワーを誇るインフルエンサーだ。著書も数多く、『精神科医Tomyの気にしない力』『精神科医Tomyが教える30代を悩まず生きる言葉』などといったベストセラーで知られている。

そんな精神科医Tomy氏の最新作である本書のテーマは「自分軸」だ。著者によると、「自分軸」とは簡単に言うと「自分が納得するように、行動すること」。これは、本書で挙げられている例を借りると、「本当はやりたくないんだけど、みんなやることになっているからやる」「世間体が悪いからやる」の対極にある。

本書では、「友人や職場の同僚が『私のことをどう思っているのか』気になって仕方ありません」「自分よりも仕事のできない人が部長になりました」「他人のヒソヒソ話に反応してしまいます」といったお悩みに、精神科医Tomy氏が明快な答えをくれる。どれも“あるある”な悩みばかりで、きっとあなたもドキッとさせられるだろう。

読み進めるうちに、あなたの“しんどさ”や“生きづらさ”の原因は、「他人軸」で生きていることにあると気づかされるかもしれない。著者の優しくチャーミングな回答を参考に、「自分軸」で生きる人生への第一歩を踏み出してはいかがだろう。

著者

精神科医Tomy(せいしんかい とみー)
1978年生まれ。名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局入局。精神保険指定医、日本精神神経学会専門医。約40万人フォロワーのX(旧・Twitter)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書に『精神科医Tomy の気にしない力』(だいわ文庫)、『精神科医Tomy が教える30代を悩まず生きる言葉』『精神科医Tomyが教える1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(以上、ダイヤモンド社)ほか多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    他人を気にしない人になりたいなら、他人の代わりに自分のことを気にしよう。自分のやりたいこと、やるべきことを進める「自分軸」の行動パターンに慣れてくると、どんどん自分らしい生き方ができて、人のことが気にならなくなっていく。
  • 要点
    2
    ヒソヒソ話には反応しないのが正解だ。そもそもヒソヒソ話をするような人たちに好かれる必要などまったくない。
  • 要点
    3
    「他人軸」のお金の使い方をやめるには、何かをほしいと思ったとき、時間を置いて「本当に自分が納得しているのか」をゆっくり考えてみるとよい。

要約

【必読ポイント!】 他人の視線が気になって仕方ありません

「友人や同僚が私のことをどう思っているのか、気になって仕方ありません」

多かれ少なかれ、誰しも他人が気になるという感覚を持っている。ただ、他人のことばかり気にして生きるのは辛い。他人はコントロールできないからだ。

人間は同時に2つのことを考えられないため、他人のことばかり気にしている人は、自分のことがお留守になっている。他人のことばかり気にしていて、自分のやりたいこと、やるべきことが進んでいないと、自己肯定感が下がる。その結果、自信がなくなって、さらに他人のことが気になる……という負のスパイラルに陥っているのだ。

このスパイラルから抜け出すために、他人よりも自分のことを考えるようにしてほしい。すると、やりたいこと、やるべきことが出てくるだろう。たとえば、資格を取りたくなったなら、本を買ったり、予備校に通ったり、勉強したりする必要がある。そうして何かを計画して行動しているうちは、余計なことを気にする余裕がなくなり、他人を気にしなくて済む。

他人のことは脇に置いて、自分のやりたいこと、やるべきことを進めるのが「自分軸」の生き方だ。この行動パターンに慣れてくると、どんどん自分らしい生き方ができて、自己肯定感も高まる。やがて本当に他人のことが気にならなくなっていくはずだ。

「自分よりも仕事のできない人が部長になりました。どうしたらこの怒りを抑えられるでしょうか」
Chinnapong/gettyimages

評価は他人がするものだし、その理由が納得いくものとは限らない。アナタが納得いかなくても、結果は変わらない。これが評価のルールだ。だから、いちいち気にしていても仕方がない。

ただし、評価のブレはいずれ収束していく。アナタの能力が上がるにつれ、評価しない人の数が減っていくからだ。だから、今は納得いかなくても、悔しい気持ちをエネルギーに変え、着々と成果を出せばいい。言い方を変えると「自分軸」で努力するということだ。

なぜ、他人に反応してしまうのか

「他人のヒソヒソ話に反応してしまいます」

ヒソヒソ話には反応しないのが正解だ。

もっと見る
この続きを見るには...
残り2785/3653文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2025.01.05
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
なぜか好かれる人の小さな習慣
なぜか好かれる人の小さな習慣
有川真由美
未読
Simple 「簡潔さ」は最強の戦略である
Simple 「簡潔さ」は最強の戦略である
須川綾子(訳)ジム・バンデハイマイク・アレンロイ・シュウォーツ
未読
いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才
いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才
今井孝
未読
人生に、上下も勝ち負けもありません。
人生に、上下も勝ち負けもありません。
野村総一郎
未読
人材ビジネス
人材ビジネス
水野臣介
未読
1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス
1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス
中村悟
未読
松岡まどか、起業します
松岡まどか、起業します
安野貴博
未読
朝の自分時間で人生はうまくいく
朝の自分時間で人生はうまくいく
枡野俊明
未読