なぜか好かれる人の小さな習慣

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なぜか好かれる人の小さな習慣
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なぜか好かれる人の小さな習慣
出版社
毎日新聞出版

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出版日
2024年12月02日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

特別なことをしているように見えないのに、なぜか好かれる人がいる。好かれようと人のご機嫌をとろうとせずに、マイペースに生きているように見えるのに、人から好かれる人だなんて、特別な才能がある人にだけ許されることのような気がしてしまう。しかし、本書『なぜか好かれる人の小さな習慣』の著者である有川真由美氏によれば、「なぜか好かれる」を支えているのは、日常生活の小さな習慣だ。誰でもすぐできるような、ほんの些細な行動が、人との信頼関係を築くことにつながっている。

本書の提案する習慣はとてもシンプルだ。自分から挨拶する、相手の目を見て返事をする、否定の言葉を使わないこと——。こうした習慣はたしかに大切だと納得してしまうものばかりだ。一方で、「なぜか好かれる」にはもっと劇的な方法が必要なのではないかと思ってしまうかもしれない。しかし、こうした基本をしっかりと守れている人は意外に少ないものだ。普段の自分のふるまいを見直してみれば、実践できていないと感じられるものが見つかるはずだ。それを見つけられたら、自分を変えるチャンスかもしれない。ちょっとした習慣であるからこそ、その気になれば今日からでも始められる。

「なぜか好かれる」という視点でまとめられた本書の習慣は、相手を大切にし、自分を大切にする方法を教えてくれる。日常のなかで、相手へ思いやりを伝えられれば、人間関係はスムーズに、人生はより豊かになっていくはずだ。

ライター画像
池田友美

著者

有川真由美(ありかわ まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。著書はベストセラー「いつも機嫌がいい人の小さな習慣」(毎日新聞出版)、「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「50 歳から花開く人、50歳で止まる人」「一緒にいると楽しい人、疲れる人」(PHP研究所)、「感情に振りまわされない──働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「『気にしない』女はすべてうまくいく」(秀和システム)など多数。韓国、中国、台湾、ベトナムでも翻訳される。内閣官房すべての女性が輝く社会づくり推進室「暮らしの質」向上検討会委員(2014-2015)。日本ペンクラブ会員。

本書の要点

  • 要点
    1
    「なぜか好かれる人」は、年齢や立場に関係なく、自分から挨拶をする。挨拶することで相手への好意が伝わり、相手も好意を返しやすくなる。
  • 要点
    2
    ネガティブなことでもポジティブに言い換えて口にすれば、周囲の受け止め方も、自分の感情もポジティブに変わる。心が乱されたときほど、ポジティブな言葉を心がけよう。
  • 要点
    3
    「人は人、自分は自分」と線引きができていれば、他人の幸せを妬む必要はない。人の幸せを心から喜ぶことができれば、幸福は何十倍にもなる。

要約

「明るく感じのいい人」は好かれる

「挨拶はつねに自分から」で好意を示す

「なぜか好かれる人」は、年齢や立場に関係なく、誰にでも自分から率先して挨拶をする。著者がかつて働いていた会社の社長は、よく社内を歩き回って、社員の一人ひとりに挨拶しながら、その人に合わせた言葉をかけていた。そのためか、社長は信頼が厚く、社員から愛されていた。

挨拶は目下からするべきという人もいるが、自分から挨拶することで得られる恩恵は思った以上に大きい。挨拶を通して、相手の存在を認め、仲良くしたいと思っているというメッセージを伝えることができる。こちらが好意を示すと、「好意の返報性」という心理が働いて、相手も好意をもつようになる。自分から挨拶をする人は、自然とまわりからの好感が高まるということだ。あれこれ考えずに、「おはようございます」「おつかれさま」と自分から声をかけよう。

相手の目をちゃんと見て返事する
kazuma seki/gettyimages

人がなにに意識を向けているかは“視線”に表れる。自分が話しかけたときに、相手がよそ見をしながら生返事をしていたら、ちゃんと聞いているのかと不安になるし、声をかけた瞬間に下を向かれたりしたら、話し続けることを躊躇してしまう。

好かれる人は相手の目をしっかり見て返事をする。それだけで、相手は「聞いてくれている」「大切にされている」と実感しながら話ができるのだ。

人づき合いの基本は、相手をちゃんと見ること。話しながら相手に注意を向けていると、表情やしぐさ、声のトーンなどから、自然に気持ちは伝わってくるし、相手の個性も感じとることができる。すると、コミュニケーションがスムーズになるし、意見が違っても気持ちのいいやりとりができるものだ。

自分のことにばかり意識が向いていたり、他のことに気を取られていたりすれば、相手のことが見えない。だから、心が通い合うこともない。まずは返事をするとき相手の目を見る習慣をつけよう。その習慣が、人を大切にし、自分も大切にされることにつながっていく。

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要約公開日 2025.01.06
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