アリババというと、2014年9月に行われた空前の規模のIPOが印象的だが、その事業の全容について、理解している方は少ないかもしれない。本書の著者はアリババの副社長まで務めた人物で、アリババの成長ストーリーが社内の視点から語られた貴重な一冊だ。
創業からたった6年で、中国で一時トップシェアに躍り出た企業、シャオミ。その強みはデザイン性の高さと低価格だけでなく、ソーシャルメディアを中心とした、デジタルマーケティングにある。その戦略の本質に迫った一冊。
最強の未公開企業 ファーウェイ: 冬は必ずやってくる
2013年には、グローバルの売上高で世界の通信機器メーカーの頂点に立ったファーウェイ。「顧客を中心に、奮闘者を根幹とし、苦しい奮闘を長期にわたって続ける」という企業理念は、その企業文化を象徴する。
本書で語られるのは、日系自動車メーカーの動向だけではない。奇瑞、吉利といった中国メーカーの代表格や、VW、GMなどの外資メーカーについても語られている。中国自動車市場を俯瞰するのに最適な一冊だろう。
中国市場で日本の商品を「高く売る」ためのマーケティング戦略
中国市場は中国の商習慣が独特であり、現地の協力なくして日本から販売していくのは難しいと言われる。だからこそ本書の著者のような中国市場に肌感のある方の知見に触れることで、中国開拓の道しるべが得られるだろう。
『彼を知り己を知れば百戦して殆うからず』。まずはこの5冊で中国ビジネスへの理解を深めよう。