今やらないヤツはバカ!

堀江貴文のChatGPT大全

未読
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出版社
出版日
2023年08月01日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

ChatGPTとはいったい何なのか。本書では、ChatGPTが見せる非常に多彩な姿や、すでに実現していること、これから人類にもたらすであろう可能性が幅広くまとまっている。何より、堀江貴文氏を中心としてビジネスの場、テクノロジーの場の最前線で活躍している面々がどのようにChatGPTを駆使しているのかを率直につづっていることから、今まで「名前は聞いたことこそあるが、使ったことがない」人であっても、一歩を踏み出してみようと思えるような魅力的な内容が詰まっているといえる。

帯文で「ChatGPTは『令和の神器』だ!」と謳っている通り、日常こなしている業務の作業時間がかなり短縮されるだけでなく、日常のあらゆる領域で活用するチャンスは眠っている。これまでAIを巡っては、直近ではディープラーニングなどの技術がクローズアップされ、いくつものブームが勃興してきた。今回のChatGPTブームは、いよいよAIは人間に比肩しうる、まさに「知能」を手にしたと表現できるブレイクスルーである。AIが人間を超える特異点「シンギュラリティ」はこれまで2045年に起こると予測されている。タイトルでやや刺激的に「今やらないヤツはバカ」と表現されているが、過剰なメッセージだとは思わない。

本書では、上述したような著名人のChatGPT活用術だけでなく、購入者限定の特典として使い方動画やLINEグループでの質問権、さらには職種別のプロンプトが100種類も用意されている。読んでおいて損はない1冊である。

著者

堀江貴文(ほりえ たかふみ)
1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。元株式会社ライブドア代表取締役CEO。現在は、ロケットエンジン開発を中心にスマホアプリ「TERIYAKI」「755」のプロデュースを手掛けるなど様々なジャンルで活躍。会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」のメンバーは2000人を超える。『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB新書)、『多動力』(幻冬舎)、『むだ死にしない技術』(マガジンハウス)ほか著書多数。

荒木賢二郎(あらき けんじろう)
1980年11月28日生まれ。長崎県出身。22歳で大学卒業と同時に起業、Webデザイン会社、飲食店運営会社、アプリ開発会社、IoT電球開発会社、デジタルガジェットリペア会社、飲食店DX支援会社、メディア運営会社などを創業・共同創業し、複数のEXITを経験。東京農工大学工学部卒業、早稲田大学大学院商学研究科(MBA)修了(成績上位10%優秀修了表彰)。現在はテレワーク・テクノロジーズ株式会社代表取締役CEOとしてChatGPTや生成AI関連の研修・コンサル事業を立ち上げ中。

本書の要点

  • 要点
    1
    ChatGPTは、オリジナルの文章を生成する能力がある。このことから「人間の仕事を奪う」と危惧する人も多いが、堀江貴文氏は「人間がより重要な仕事に集中するための時間を与えてくれるツール」と捉えている。
  • 要点
    2
    ChatGPTを過度に恐れる必要はない。AIが得意な領域はAIに任せ、人間ならではの領域や、本当にやりたいことを実現するためのサポート役と割り切って理解して活用すべきだ。
  • 要点
    3
    起業や婚活、バックオフィスやプログラミングなどChatGPTを活用できる領域は広範にわたる。さらにプラグインを使うことによって、作業効率や威力は格段に上がる。

要約

ChatGPTと人間はどう共存していくべきか

ChatGPTは「仕事を奪う」ものではない

ChatGPTは、テンプレート的なものではなく、オリジナルの文章を生成することができるツールだ。これまで人間がこなしてきた領域を侵食していることから「AIが仕事を奪う」と危惧する人も多い。

一方、堀江貴文氏は「人間がより重要な仕事に集中するための時間を与えてくれるツール」と捉えているという。例えば、堀江氏は書籍の帯コメントを依頼された際、書籍内容の一部をChatGPTに読み込ませて文章を生成している。文章を理解して短くまとめる場面で本領発揮するので、英語の論文などの要約にも使えるはずだ。

ChatGPTの意外な活用シーン
kokouu/gettyimages

堀江氏は、ChatGPTを中心としたAIが子育てにも活用できると提案している。例えば、ChatGPTが使えるタブレットを子どもに渡すことで、親が困るような質問にも答えてもらうことができる。言語習得にも有効だろう。

そのほかにも、堀江氏はChatGPTを活用できる意外なシーンをいくつか挙げている。例えば、オチもなく話が進むような雑談には、ChatGPTが対応してもバレないかもしれない。対面の会話はさておき、LINEでの会話をChatGPTに対応してもらったら誰にも気づかれないのではないだろうか。さらに、大した発言をしていないテレビ番組のコメンテーターならChatGPTに変えてしまっても視聴者には気づかれないだろう。そのくらいAIの進化はすごい。

感情を持った「全知全能」の神

AIであるChatGPTに感情はあるのだろうか。堀江氏は「ある種の意味で」という留保つきで、「喜び」「驚き」「怒り」「恐怖」「悲しみ」「嫌悪」という基本的な感情を認識して「持っているかのように」振る舞うことができると書く。

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要約公開日 2023.10.31
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