週末アウトプット
朝15分からできる! 人生が変わる!
週末アウトプット
週末アウトプット
出版社
日本実業出版社

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出版日
2025年02月01日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

夢のまた夢かもしれないけど、発信力を磨いて、いつか自分の「好き」や「強み」でお金を稼げるようになりたい――。本書はそんな人にぴったりの一冊だ。

著者の池田千恵さんは、朝活の第一人者だ。2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』がベストセラーとなり、今では朝専用手帳をプロデュースしたり、「好き」や「強み」をマネタイズするノウハウを教えるスクールを運営したりしている。

本書ではそんな池田さんが、週末の時間を使って自分の考えや活動をアウトプットし、発信し、マネタイズするまでの道のりを示している。発信の方法は「書く」「話す」「作る」「動く」の4種類に分けられており、土日どちらかの朝15分、30分、1時間、半日を使ってできる方法が詳細に指南される。

たとえば15分でできる「書く」アウトプットとして挙げられているのは、何かにチャレンジするプロセスを日記形式で書くこと。30分コースなら「ついつい出る職業病」を書き出すこと、1時間コースなら読んだ本の感想をSNSにアップすること、半日コースなら自己満足のアウトプットを他者に役立つアウトプットに変えることだ。

「書く」15分コースから始めて、「動く」の半日コースまで、一つずつチャレンジしてみよう。あなたらしいアウトプットが蓄積し、自分の「好き」や「強み」で生きていくための第一歩となるはずだ。

著者

池田千恵(いけだ ちえ)
株式会社朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。福島県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、ワタミ株式会社、ボストン コンサルティング グループを経て独立。2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。ベストセラーとなり「朝活の第一人者」と呼ばれるようになる。会社員時代には趣味の飲食にまつわる資格を7つ取得。会社の許可を得た「週末起業」でパンやワイン、チーズの知識を教える先生としても活動。2010年より朝専用手帳『朝活手帳』をプロデュース。15年連続発売の人気手帳となる。2018年より、会社員が自分オリジナルのコンテンツを「教える」ことで本業+アルファの収入を得られる状態を目指すスクール「朝キャリ」を運営。のべ400名を超えるキャリア相談、アウトプット指導をしている。近著は『週末朝活』(三笠書房)、『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。プライベートでは小学生の母。
X、Instagram @ikedachie

本書の要点

  • 要点
    1
    いままでの経験を掛け合わせ、あなたの「あり方」「信念」「経験」がブレンドされて滲み出してくるものが、発信活動における「だし」となる。自分の「だし」が何かを知るためには「人生年表」と「自分経営理念」を作成するのが有効だ。
  • 要点
    2
    「会社での仕事を通じて、自分の夢を叶えていくにはどうしたらいいか?」を考えてみよう。「会社にもしっかり利益を与えるにはどうしたらいいか」という視点で仕事を見てみることが大事だ。
  • 要点
    3
    あなたの発信にお金を払ってもらえるようになるためには、受け手があなたに対して「便利」「信用できる」「好き」の3ステップを経る必要がある。最初はとにかく「便利」に徹し、「信用できる」「好き」と思ってもらえるまでアウトプットを続けよう。

要約

あなたの人生を変える「週末アウトプット」

週末に挑戦するアウトプットは4種類

本書では、「アウトプット」を「あなたの考えや活動を誰かに知ってもらい、協力を得られるようにするための働きかけ全般」と定義した上で、自分自身の考えや経験を広く伝える方法を「書く」「話す」「作る」「動く」に分け、土日どちらかの朝15分、30分、1時間、半日を使ってできる具体的なアウトプット法を解説している。

「書く」とは、自分の考えや感情を書き出して整理したり、SNSなどを通じて発信したりすること。

「話す」とは、自分の考えをわかりやすく、かつ熱量を持って伝え、コミュニケーションを取ること。

「作る」とは、自分の主義や主張、理念を周囲に役立つ形で言語化し、マネタイズ(収益化)に向けて準備すること。

「動く」とは、行動を起こし、その結果をもとに検証や修正を続けていくこと。

要約ではこのうち「作る」と「動く」を取り上げて解説していく。

あなただけの「だし」が重要
miniseries/gettyimages

本書では、あなたから滲み出る「あなたらしさ」という意味で、「だし(出汁)」というキーワードを使う。いままでの経験を掛け合わせ、あなたの「あり方」「信念」「経験」がブレンドされて滲み出してくるものが、あなたなりの「だし」となる。

一つひとつの「だし」が薄くてもかまわない。昆布とかつおの合わせだしがおいしいように、あなたの「だし」も、複数を掛け合わせることで深みが出る。

【必読ポイント!】 作る

15分アウトプット:時事ニュースを題材にする

アウトプットが習慣化できない原因としてよく挙げられるのは「ネタ切れ」だ。

ネタ切れを防ぐには、時事ニュースや本、マンガ、エンタメなど、ずっと仕入れ続けられるものを題材にするといい。ニュースやエンタメの内容を自分はどう見るか、ニュースやエンタメを見てどう考えたか、というあなたなりの視点(=だし)を入れてアウトプットするのだ。

そうしてアウトプットを積み重ねれば、やがて周囲から質問がくるようになる。それに答えていけば、ネタ切れとは無縁になれるだろう。

30分アウトプット:「当たり前」を言語化する

あなたなりの視点といっても、難しく考える必要はない。あなたが「当たり前」「言うまでもない」「みんなできるでしょう」と思っていることに価値があるのだ。

あなたの「当たり前」を言語化するモジュール(複雑で時間がかかる大きなことを小さく分け、管理しやすくしたもの)は次の2つだ。

モジュール(1)では「え、そうなの?」と驚かれたことを思い出す。例えば資料作成なら「いきなりパワーポイントを開かず、話の流れをノートに下書きする」、ファッションなら「お盆をすぎたらノースリーブは着ないようにしている」といったことだ。

モジュール(2)では、行動ログをつけてみる。自分の行動を記録すると、無意識の習慣や工夫が見えてくる。

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要約公開日 2025.03.24
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