インターネットの発展で、独学のハードルは大きく下がった。検索サービスを利用して、知識を得たり、教材を入手したりすることができるし、勉強した成果をウェブで発表することもできる。しかもスマートフォンがあれば、こうした勉強がどこでもできるのだ。
ただしどんな仕事にも言えることだが、最初の一歩を踏み出すことは簡単ではない。あれこれ考えるよりも、まずは次の3つを実行して独学の第一歩を踏み出そう。
1つめは、分からない言葉があったら検索して調べることである。毎日1つは新しい言葉を調べることを習慣にしよう。AIスピーカーを活用してもいいだろう。
2つめは、新聞の第3面までの見出しを毎日チェックすることだ。そうすれば、社会で今、何が問題になっているかが分かるはずだ。興味を惹かれるテーマがあれば、それをフォローしよう。
3つめは、SNSで検索することである。ツイッターやフェイスブックを使い、問題を探してみよう。
これらの3つを始めるだけなら、たとえ間違った選択をしていても、やり直しのためのコストはかからない。まず一歩を踏み出してみて、勉強すべき方向を見定めよう。
著者は、英会話スクールや資格取得のための学校、パソコンスクールなどの学校に通って学ぶことを否定しない。ただし、こうしたスクールはあくまでビジネスだ。勉強をしたい人のニーズに応えているとは言い切れない。
たとえばビジネス英会話では、専門用語さえ分かれば、単語を並べさえすればある程度の意思疎通ができる。ところが英会話学校では、生徒ごとのニーズが異なるため、挨拶表現などを広く浅く学ぶことになってしまう。誰もが使う表現ばかり学んでいては、ビジネス英会話ができるようにはならない。
パソコンも同様だ。あなたにとって必要な機能はごく一部であっても、パソコン教室ではすべての機能について広く浅く説明される。あなたが必要とする機能の説明は、時間の都合上、十分になされないだろう。検索の方法だけを学び、必要な情報を検索によって独学したほうが早い。
一方で、学校でなければできないこともあるし、学校で学ぶほうが効率的である場合もある。たとえば
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