前祝いの法則

未読
前祝いの法則
前祝いの法則
未読
前祝いの法則
出版社
フォレスト出版

出版社ページへ

出版日
2018年06月17日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

叶えたい夢があるとき、あなたはどういう行動に出るだろうか。たとえば、結婚を前提とした恋人がほしいと思ったとする。そんなとき、きっとあなたは“自分磨き”に勤しんだり、友人に「素敵な人を紹介してほしい」と頼んだりするのではないだろうか。

本書では、夢を叶える方法として「予祝(よしゅく)」が紹介される。予祝とは、昔から日本人に親しまれてきた引き寄せの方法で、夢がすでに叶ったものとして先取りで祝うことをいう。もともとお花見や盆踊りは、秋の豊作を前もって祝う予祝イベントだったそうだ。

予祝を使って「結婚を前提とした恋人をつくる」という願いを叶えるには、素敵な恋人ができたつもりになって、願いが叶ったことを喜ぼう。毎朝鏡に向かって「理想的な恋人ができて、結婚も決まった! ほんとうに幸せ!」と言ったり、恋人とどんなデートがしたいかを具体的に考えてみたりするのだ。それが「予祝」である。

もしかすると「そんなことで夢が叶うはずがない」と思う人もいるかもしれない。そんな人のために、本書では、予祝で夢を叶えた人の事例が多く紹介されている。実際、2014年のソチオリンピックで金メダルを獲得したフィギュアスケートの羽生結弦選手や1959年の天覧試合でサヨナラホームランを打った長嶋茂雄選手も予祝をしていたという。

仕事や恋愛、ダイエットなど、実現したい夢や目標がある方は、ぜひ本書を読んでいただければと思う。大いに勇気づけられるはずだ。

著者

ひすいこたろう(ひすいこたろう)
作家、幸せの翻訳家、天才コピーライター。
「視点が変われば人生が変わる」をモットーに、ものの見方を追求。日本メンタルヘルス協会の衛藤信之氏から心理学を学び、心理カウンセラー資格を取得。『3秒でハッピーになる名言セラピー』がディスカヴァーMESSAGE BOOK大賞で特別賞を受賞しベストセラーに。ほかに『あした死ぬかもよ?』『3秒でハッピーに なる超名言100』(以上、ディスカヴァートゥエンティワン)、『見る見る幸せが見えてくる授業』(サンマーク出版)など多くのベストセラーを手がける。共著も『世界一ふざけた夢の叶え方』(フォレスト出版)、『なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか?』(A-Works)など多数。4次元ポケットから、未来を面白くする考え方を取り出す、「この星のドラえもんになる!」という旗を掲げ日夜邁進。座右の銘は「人生は100年間の夏休み」。インターネットにて、3万人が読む「3秒でHappy? 名言セラピー」を無料配信中。

大嶋 啓介(おおしま けいすけ)
夢と希望を与える講演家、株式会社てっぺん代表取締役。
1974年1月19日(「いい空気」をつくるために)、大好きな三重県桑名市で生まれる。「可能性に気づけば人生が変わる」をモットーに、人の可能性の伸ばし方を追求するなか、ひすいこたろう氏と出会い、てっぺんで行われる朝礼も「予祝」の力だと知り、一目惚れする。「居酒屋から日本を元気にしたい」という熱苦しい思いで、居酒屋「てっぺん」とNPO法人居酒屋甲子園を設立。てっぺんの『本気の朝礼』は日本中で話題となり、数々のメディアに取り上げられる。 現在、この朝礼は企業だけではなく、修学旅行で朝礼体験に訪れている中学・高校の部活などでも取り入れられている。また、日本オリンピック代表のソフトボールのチームに朝礼研修を行い、北京オリンピックでは金メダルに貢献。2015~2018年にかけて、高校野球のチーム強化のためのメンタル研修を行い、そのうちの14校が甲子園出場を果たしている。現在では、人間力大學や一般社団法人日本朝礼協会を設立するなど、企業講演だけでなく、学校講演を中心に全国で活動している。座右の銘は 「大人が輝けば子どもが輝く。子供が輝けば日本の未来が輝く」。

本書の要点

  • 要点
    1
    予祝とは、未来に起こってほしいことを先取りして祝うことをいう。実はお花見も、豊作を引き寄せるための予祝イベントだ。桜を稲に見立て、豊作がすでに実現したつもりでお祝いしていた。
  • 要点
    2
    予祝では、夢が叶ったときの気持ちや状況を具体的にイメージすることが重要だ。予祝スマイルや予祝決めポーズ、未来日記などといったワークに取り組み、夢を叶えよう。
  • 要点
    3
    予祝によって夢を叶えるためには、今の自分を受け入れること、自分のほんとうの願いで予祝することがポイントとなる。

要約

なぜ予祝で奇跡が起こるのか?

予祝とは

日本人が昔からお花見をしていたのは、豊作という願いの実現を引き寄せるためだった。満開の桜をたわわに実る稲に見立て、豊作がすでに実現したつもりでお祝いしていたのだ。盆踊りも豊作の前祝いだった。この引き寄せを、「予祝(よしゅく)」という。

奇跡はシンプルな法則によって起きている。風船のなかに小さくハートを描いたとしよう。この風船を膨らませると、ハートがどんどん大きくなっていくだろう。同じように、風船にバツを描いて膨らませると、バツがどんどん大きくなっていく。未来を変えるのは、心の中に小さなハートを描くことなのだ。そうすれば、あなたの中のハートがどんどん大きくなっていく。今喜べば、未来でも喜ぶことができるのだ。

人生にも「法則」がある
thanaphiphat/gettyimages

いろいろな記号がたくさん並んでいる表を見せられたあとに「◎は何個ありましたか?」と言われても、多くの人は答えることができないだろう。しかし「表の中に◎が何個あるか5秒以内に数えてください」と言われると、簡単に数えることができるはずだ。漠然と眺めていては何もわからなくても、目的意識を持って見ればまったく違うものが見えてくるのだ。何に意識を向けるかで人生は変わると心得よう。

人生において意識すべきは、「喜び」である。ある先生は、鬱になった生徒にこんなことを言ったという。「通学路できれいだと思ったものを写真に撮って、お互いに見せ合おう」。2人でこの習慣を続けるうちに、生徒の鬱は治っていった。美しいものに目を向けることで生徒の気分が変わったのだ。この話から得られる教訓は、見ると決めたものが見えてくるということだろう。

もしあなたが3年後に英語を話せるようになりたいなら、次の3つのうちどの行動をすればいいだろう。(1)1日最低10個、新しい単語を覚える、(2)ネイティブの人に話しかけるようにする、(3)毎日少しずつ部屋を掃除する――答えは(3)だ。「心」の持ちようは夢の実現を左右する。部屋をきれいにして気分を上向きにすることが、夢への近道というわけだ。心の状態が現実と引き合い、いい未来を引き寄せるのだ。予祝によって夢が叶ったときと同じ喜びをいま感じることで、夢に近づくことができる。

言い切ることから奇跡は始まる
ulkas/gettyimages

フランスの医師、エミール・クーエは、患者さんに、毎朝鏡に向かって「毎日少しずつ、わたしの身体のすべてが、いまますます良くなりつつあります」と言うように指導した。これを「クーエ療法」といい、この療法を実践した患者さんの多くが驚異的な回復を見せたという。口に出した言葉が彼らの無意識に働きかけ、治癒力を引き出したのだ。

そのほかにも、ある営業職の女性は、毎日鏡に向かってこう言ったという。

もっと見る
この続きを見るには...
残り2873/4005文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2018.10.07
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
逃げる力
逃げる力
百田尚樹
未読
コンビニ外国人
コンビニ外国人
芹澤健介
未読
APIエコノミー
APIエコノミー
佐々木隆仁
未読
マルチプル・ワーカー
マルチプル・ワーカー
山田英夫
未読
破壊者
破壊者
松浦勝人
未読
炎上とクチコミの経済学
炎上とクチコミの経済学
山口真一
未読
マイクロソフト 再始動する最強企業
マイクロソフト 再始動する最強企業
上阪徹
未読
医療4.0
医療4.0
加藤浩晃
未読