神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り

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神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り
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神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り
著者
出版社
出版日
2019年07月19日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

10万部を突破した『神メンタル』の著者・星渉氏の最新作である本書は、「人を思い通りに動かすコミュニケーション」がテーマだ。

多くの人は、「ちゃんと伝えたはずだったのに」「この相手には話が通じそうにない」など、コミュニケーションの難しさを経験したことがあるだろう。そんな時、たいていは、「トラブル防止のルールを決める」などといった解決策が取られることになる。

本書で指南されるのは、相手や場面や状況に応じて「こういうコミュニケーションを取ればうまくいく」という方法ではない。職場、友人関係、家庭、SNS上だけでなく、子どもに対してさえ使える、個別具体的な状況を超越したコミュニケーションの考え方だ。この一冊に詰まった内容さえ実践すれば、コミュニケーションの悩みはすぐに消えていくだろう。相手が自分の思い通りに動いてくれるようになるだけでなく、人や情報が自然と集まってくるようにもなる。人望がある人になれるから、相手の人生さえ変えてしまうことも可能だ。

コミュニケーションで相手の人生さえ変えるとは、話が飛躍しすぎだと思われるかもしれない。だが、なぜそれが可能なのかは、自分自身のかつてのコミュニケーションを思い出すだけで、簡単に理解できるだろう。多様性を増すビジネスシーンにおいて、価値観や考え方の違う相手と意思疎通するにあたり、ぜひ読んでおきたい一冊である。

ライター画像
三浦健一郎

著者

星 渉(ほし わたる)
株式会社Rising Star代表取締役。1983年仙台市生まれ。大手企業で働いていたが、東日本大震災に岩手県で被災。生死を問われる経験を経て「もう自分の人生の時間はすべて好きなことに費やす」と決め、2011年に独立起業し、心理療法やNLP、認知心理学、脳科学を学び始める。それが原点となり、個人の起業家を対象に「心を科学的に鍛える」を中心に置いた独自のビジネス手法を構築。「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」をコンセプトに活動し、現在までに講演会、勉強会には10000人以上が参加し、手がけたビジネスプロデュース事例、育成した起業家は623人にものぼる。ゼロの状態から起業する経営者の月収を6カ月以内に最低100万円以上にする成功確率は、日本ナンバーワンの91.3%を誇り、その再現性の高い、起業家のためのビジネスコンサルティング手法が各方面で話題となる。コンサルティングの申し込みは倍率92.1倍を記録。日本で数千人規模の講演会を実施し、シドニー、メルボルン、ニューヨークなどの海外でも大規模なイベントを行い、グローバルに「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」ための活動をしている。前作の『神メンタル』(KADOKAWA)が10万部突破のベストセラーとなり、テレビやラジオなど各メディアで取り上げられ注目を集めている。

本書の要点

  • 要点
    1
    相手に思い通りに動いてもらうためには、相手の「安心感」と「自己重要感」を満たすことが重要だ。
  • 要点
    2
    絶対に否定をしないことと、最後まで話を聞くことを心がければ、相手は「安心感」を持ってくれる。相手の話を聞く時には、表情と姿勢で「あなたを受け入れている」ことを示そう。
  • 要点
    3
    相手に「自己重要感」を抱かせるために、相手の名前を呼ぶこと、話を聞く時は目を見てうなずくことを徹底したい。「褒める」→「アドバイス」→「褒める」という順でアドバイスすることも効果的だ。

要約

「人の心を動かす」絶対条件

「安心感」と「自己重要感」
scyther5/gettyimages

人間関係は難しい。悩みの9割は人間関係にあると言われているほどだ。だが本書で紹介されるメソッドを習得すれば、周囲が自然と自分の味方になるだけでなく、相手の人生を変えるほどの影響を与えることもできる。

私たち人間は、すべて感情によって動いている。だからコミュニケーションによって相手を動かすには、多くの人が「満たしたいと思っている感情」を満たすことが必要だ。

その感情とは、「安心感」と「自己重要感」の2つである。「安心感」とは、誰かとつながっていたり、関わっていたりするときに得られる感情のこと。「自己重要感」は、自分は価値がある存在なのだという実感である。

相手の「安心感」と「自己重要感」を満たすことができれば、あなたのもとには自然と人が集まってくるだろう。

【必読ポイント!】 「人間関係の悩みが消える」伝え方

絶対に否定をしない

まず、相手の「安心感」を満たす方法を紹介する。

もし意見を真っ向から否定されたり、自分の存在自体まで否定するような発言が返ってきたりしたら、どう思うだろう。傷つくだろうし、それ以降も傷つくことを避けるようになるのではないだろうか。自分を否定する相手とコミュニケーションを取らなくなるのは当然のことである。

だから、「絶対に否定をしない」と決めることが、相手に安心感を与える第一歩だ。相手に「相談やアドバイスを求めても、否定されることはない」と思ってもらうこと。これができれば、相手は自分とコミュニケーションを取ってくれるようになる。そうすれば、あなたは人や情報が集まってくる人になれるだろう。

否定をしないといっても、相手の意見をすべて受け入れるわけではない。自分の意見は持ちながらも、相手の意見や考え方を受け止めてあげるということだ。

最後まで話を聞く

絶対に否定をしないこととセットで、最後まで話を聞くことを徹底すると、相手にさらに大きな安心感を与えることができる。特に「アドバイスをして、その通りに相手に動いてもらいたい」場合には、これが重要となる。

人は、自分の考えていることをすべて吐き出さないと、新しい考えを納得して受け入れることができない。最後まで話を聞いてもらうことで、アドバイスを受け入れる準備ができるのだ。

相手がすべて話し終わったかどうかを確かめるには、「他にもっと話しておきたいことはありませんか?」と聞いてみればいい。この質問だけで、相手の話を聞いているという姿勢を伝えることができる。

理由を聞く
imtmphoto/gettyimages

相手を否定しないといっても、一般常識的には間違っていることや「ありえない!」と思うようなことを言われたら、どうすればいいだろうか。理由も聞かずに否定をしたり、怒ってしまったりすることもあるかもしれない。

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要約公開日 2019.08.25
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