「ほっこり」とは、心地よさを感じたときや、なごんだとき、ホッとしたときに、ふと口に出る言葉だ。実は、この「ほっこり」は、医学的に人間の心身を良い状態にし、幸せの源泉となるものなのである。
せわしない現代では、日々閉塞感・圧迫感を抱えている人や、理想の自分に近づこうと無理をして生きている人が多いだろう。しかし、「かっこよくなくていい。ただ生きていればいい」と思えたら、とても楽になれるのではないだろうか。
人がのどの渇きを感じたとき、まず脳が渇きを感じて、目の前のペットボトルを手に取るように体に指示を出しているように思われている。だが、最近の脳科学の研究で、体が動いてから、脳が「のどが渇いた」という意識を、「後付け」で感じるということが分かってきている。体が先に動き、少し後で脳がそれを「追認」しているのである。
体は常に「良い状態を続けよう」と、絶え間なく動き続けている。幸せでいたい、健康でいたいと思うなら、静かに体の声を聴くことだ。体に良い行動をすれば、それを脳が「快感」「幸せ」と感じるようにできている。
「ほっこり」を感じると、体には良いエネルギーが満ちあふれる。楽しく幸せな気持ちになる「ほっこり」を感じる活動が本書の紹介する「ほっ活」だ。小さな行動を積み重ねることで、常に「ほっこり」した状態を保てるようになるだろう。
3,400冊以上の要約が楽しめる