男性は仕事をして稼ぐ、女性は家事と子育てをする――。そんな性別が役割を定める時代は終わった。家族の在り方や夫婦・パートナーの役割分担に正解はなくなり、何事も話し合って決めなくてはならなくなった。
家庭をともにするようになると、料理や掃除など日常の家事分担にはじまり、キャリアプラン、ライフプラン、マネープランなど、「ふたりのプロジェクト」が盛りだくさんだ。
共働きのふたりは、こうしたいくつものプロジェクトを運営していくための「共同経営者」になる必要がある。家庭の共同経営者になるためのポイントは4つだ。
まず企業と同じように、ビジョンを共有すること。どんな生き方、働き方をしたいのか、どんな家庭を築きたいのかを共有しておけば、日々の意思決定もスムーズになっていく。
2つめのポイントは優先順位を決めて実行すること。仕事の場合、目標を達成するためにタスクの優先順位を付け、そのうえで打ち手を決める。家庭も同じだ。ビジョンを共有したら、優先順位を整理しながら動いていこう。
3つめはこまめに情報共有すること。ふたりが同じレベルの情報を共有することで適切な判断ができるようになる。家庭運営がうまくいっているカップル・夫婦・パートナーは、お互いの体調や職場の状況、同僚や上司の名前、子供の様子などの情報をこまめに共有している傾向がある。お互いの状況が分かっていれば、思いやりも生まれやすい。
4つめのポイントはPDCAのサイクルを回すこと。仕事のプロジェクトで、遅れている業務があればフローを見直すだろう。どちらかがモヤモヤを感じたときは、すぐに現状を共有し、打ち手を再検討しよう。
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