知識の蓄積・経験の蓄積・お金の蓄積。この3つの蓄積ができれば、年を取れば取るほど幸せになれる。
誰しも、20代より30代、30代より40代、40代より50代と、年齢を重ねるほど知識と経験が増えていくものだ。わからないことやできないことが減り、自分の目指す未来を実現しやすくなる。棋士が将棋の知識と経験を蓄積するほど良い一手が指せるように、私たちもまた、人生知識や経験が増えるほど正しい選択や行動ができるようになり、落胆や後悔、ストレスが減っていく。
お金についても同じだ。倍々でお金が増えていく仕組みをつくると、経済的な縛りがなくなり、より自由に、自分のしたいことができる。
若さはどうせ減っていくものだ。それよりも、年を取るのが楽しくなるように、知識・経験・お金の蓄積を増やしていこう。
金融商品の金利の種類に「複利」がある。これは、元金と前年についた利子の合計額に対して利子がつくことをいう。利子が利子を生み、どんどんお金が増えていく仕組みだ。
複利効果が生まれるのは金融商品だけではない。仕事や家事、人間関係、情報収集、運動習慣なども、すべて複利によってプラスの効果が得られるのだ。
たとえば著者の場合、1500字の原稿なら、15~20分で書き上げられる。頭の中に浮かんだことを言語化するのは一種のスポーツやゲームのようなもので、執筆を繰り返すうちに速く書けるようになった。これも複利効果だと言えるだろう。
マイナスに作用する複利もある。代表例がお酒だ。お酒を飲んでストレスを発散するつもりだったのに、お酒によって健康を害し、それが新たなストレスの一因になるからまた飲む、という悪循環である。
複利効果は人生のいろんなところで働いている。そのことを念頭に置いて、「これはプラスの複利でどんどん増やしていこう」「これはマイナスの複利だからできるだけ減らしていこう」と戦略を練ろう。複利を制する者が人生を制するのだ。
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