一生自由に豊かに生きる!

100歳時代の勝間式人生戦略ハック100

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100歳時代の勝間式人生戦略ハック100
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100歳時代の勝間式人生戦略ハック100
出版社
出版日
2023年03月29日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「100歳まで確実に生きられます」と言われたら、あなたはどうするだろう? 慌てて仕事やお金、健康に目を向け直し、生き方をガラリと変えるだろうか? それとも、既に100歳時代に備えた完璧な人生戦略を持ち、実践しているだろうか。

本書は、経済評論家の勝間和代氏が、100歳時代を一生自由に豊かに生きるための「人生戦略ハック」を100種類紹介してくれる一冊だ。

勝間氏によると、知識の蓄積・経験の蓄積・お金の蓄積の「3つの蓄積」ができていると、年齢を重ねれば重ねるほど幸せになれるという。裏を返せば、歳を取るのが楽しみになるような人生を送るためには、知識・経験・お金の3つを蓄積するよう心がければいいのだ。

本書には、知識・経験・お金の蓄積に役立つライフハックが満載である。そのうちの一つが、通勤や家事、階段昇降などの日常生活活動による消費エネルギーを増やすことだ。勝間氏自身、車ではなく公共交通機関を使う・駅では階段を使う・3駅程度なら徒歩で移動するなどといった習慣をつけているという。そうして健康をキープすることで、心に余裕が生まれ、利他心を持てて、さまざまなチャンスが得られる――という主張に納得した。

厚生労働省の発表によると、2019年における日本の平均寿命は男性で81.41歳、女性で87.45歳だ。私たちの人生はまだまだ長く、確実とは言わずとも、100歳まで生きる可能性は大いにある。歳を取るのが楽しくなるような人生を送るために、本書を読み、働き方や健康、時間戦略などについて考える時間を取ってみてはどうだろう。

著者

勝間和代(かつま かずよ)
経済評論家。株式会社監査と分析取締役。
1968年東京生まれ。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー・アンド・カンパニー、JPモルガンを経て独立。少子化問題、若者の雇用問題、ワーク・ライフ・バランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言を行う。最近では、経済と効率化の知見と実体験、研究をもとにした家電、家事のアドバイスが人気。
『ラクしておいしく、太らない! 勝間式超ロジカル料理』(アチーブメント出版)、『増補改訂版 勝間式食事ハック』『仕事も人生もうまくいく!勝間式 タイムパフォーマンスを上げる習慣』(以上、宝島社)、『圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100』『自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ』『勝間式生き方の知見 お金と幸せを同時に手に入れる55の方法』(以上、KADOKAWA)など、著作多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    100歳時代を幸せに生きるためには、減りゆく若さに執着するのをやめ、知識・経験・お金を蓄積するよう努めるべきだ。
  • 要点
    2
    お金がなければ公的補助を利用すればいいが、あなたの体力を補助してくれる人は誰もいない。体力という財産を維持するために、生活習慣を改善しよう。
  • 要点
    3
    余命を日数で捉えると、何をすべきで、何をすべきでないのかがクリアになる。時間をより有効に使う方法を考えよう。

要約

【必読ポイント!】 100歳時代の基本戦略

3つの「蓄積」を増やす

知識の蓄積・経験の蓄積・お金の蓄積。この3つの蓄積ができれば、年を取れば取るほど幸せになれる。

誰しも、20代より30代、30代より40代、40代より50代と、年齢を重ねるほど知識と経験が増えていくものだ。わからないことやできないことが減り、自分の目指す未来を実現しやすくなる。棋士が将棋の知識と経験を蓄積するほど良い一手が指せるように、私たちもまた、人生知識や経験が増えるほど正しい選択や行動ができるようになり、落胆や後悔、ストレスが減っていく。

お金についても同じだ。倍々でお金が増えていく仕組みをつくると、経済的な縛りがなくなり、より自由に、自分のしたいことができる。

若さはどうせ減っていくものだ。それよりも、年を取るのが楽しくなるように、知識・経験・お金の蓄積を増やしていこう。

「複利」を活用する
maroke/gettyimages

金融商品の金利の種類に「複利」がある。これは、元金と前年についた利子の合計額に対して利子がつくことをいう。利子が利子を生み、どんどんお金が増えていく仕組みだ。

複利効果が生まれるのは金融商品だけではない。仕事や家事、人間関係、情報収集、運動習慣なども、すべて複利によってプラスの効果が得られるのだ。

たとえば著者の場合、1500字の原稿なら、15~20分で書き上げられる。頭の中に浮かんだことを言語化するのは一種のスポーツやゲームのようなもので、執筆を繰り返すうちに速く書けるようになった。これも複利効果だと言えるだろう。

マイナスに作用する複利もある。代表例がお酒だ。お酒を飲んでストレスを発散するつもりだったのに、お酒によって健康を害し、それが新たなストレスの一因になるからまた飲む、という悪循環である。

複利効果は人生のいろんなところで働いている。そのことを念頭に置いて、「これはプラスの複利でどんどん増やしていこう」「これはマイナスの複利だからできるだけ減らしていこう」と戦略を練ろう。複利を制する者が人生を制するのだ。

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要約公開日 2023.07.17
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