これからの時代は、キャリアは旅(ジャーニー)のように自ら行き先を決め、方向性を見出し、必要な武器(市場価値)を身につけて歩んでいく「キャリア3.0」の時代になる。旅に出る前に、これまでの時代を振り返ろう。
キャリア1.0:年功序列・終身雇用が前提で、1つの会社に入り、与えられた業務を通じてスキルを学ぶ。大きな流れに身を任せて進むため、「川下り」のようなものだった。
キャリア2.0:転職も一般的になってきた時代で、自ら登る山を決める「山登り」にたとえられる。会社に留まる人は昇進・昇格を目指し、転職を選ぶ人は新たな組織の山頂を目指した。
キャリア3.0:「誰かに決められたルートを歩くだけ」のキャリアとは一線を画す、新しいジャーニーの時代だ。旅の途中で川を下ってもいいし、山を登ってもいい。
キャリア3.0の時代を生きていくには相応の準備が必要で、キャリアジャーニーを構成する4つの要素を押さえることが重要となる。1つめは、自分がどこに行きたいのかという「目的地」を決めること。2つめは、旅を望ましいものにするための「武器」を手に入れること。3つめは、目的地に行くための「ルート選び」。そして4つめは、不確実性にどう対応し、旅を楽しむかという「終わりなきプロセス」だ。旅は一回の意思決定で終わりではなく、どこまでも続いていくものだ。
旅は、自分自身を知り、言語化するところから始まる。本書では自身の言語化に必要なステップを「解凍・形成・再定義」の3つに分けて紹介している。
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