頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方

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出版社
かんき出版

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出版日
2024年03月18日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

要約者は現在ChatGPTの有料版を契約しているが、使用はもっぱら外国語の添削に終始しており、いまいち使いこなせていないと感じていた。「なんとなくAIを使ってはいるけれど、もっと活用できるんじゃないか」と感じている人は多いだろう。本書は、そんな人に特におすすめだ。

本書には、仕事の効率化とクオリティアップに直結する実践的なノウハウが数多く盛り込まれている。ChatGPTを具体的にどう使うべきかが、アンケートの分類・評価、新商品の開発、レーダーチャートの作成・相関分析といったリアルな場面ごとに、1ステップずつ丁寧に紹介されているのが本書の特徴だ。著者が実際にChatGPTに与えたプロンプトとその出力結果がしっかり掲載されているのも、読者にとってありがたいだろう。ビジネスシーンにおけるChatGPTの実用マニュアルとして、職場のパソコンの横に常に置いておきたい1冊だ。

なお本書では、ChatGPTとCopilotにできることを紹介しているが、混乱を避けるため表記を「ChatGPT」に統一している。また、原則として有料版であるChatGPT Plus(GPT-4)の使用を想定していることを先に記しておく。基本的にはすでにChatGPTを試したことのある人を読者対象にしているため、まだの人は、無料版でいいから一度実際に触ってみることをおすすめする。

「生成AIは恐ろしいスピードで進化している」。これは、AIの専門家らが口を揃えて言うことだ。時代に取り残されないように、本書を読んで知識とマインドセットをアップデートしよう。

ライター画像
奥地維也

著者

橋本大也(はしもと だいや)
◉──デジタルハリウッド大学教授兼メディアライブラリー館長。多摩大学大学院客員教授。早稲田情報技術研究所取締役。ブンシン合同会社CEO。翻訳者。IT戦略コンサルタント。
◉──ビッグデータと人工知能の技術ベンチャー企業データセクション株式会社の創業者。同社を上場させた後、顧問に就任し、教育とITの領域でイノベーションを追求している。
◉──デジタルハリウッド大学大学院では「テクノロジー特論 Bデータ」、多摩大学経営大学院で「先端テクノロジー・マーケティングイノベーション」を教える。◉──ChatGPTをはじめとする生成AIをテーマにした講演依頼が殺到。SNSでは常に最新情報を発信している。2024年1月デジタルハリウッドで生成AI教育プログラムを開発するブンシン合同会社CEOに就任し、生成AIの活用を教える「プロンプト・エンジニアリング・マスターコース」を創設し、自ら主任講師として教鞭をとっている。その他に、洋書を紹介するブログを運営しており、『WIRED』日本版などのメディアに書評を寄稿している。
◉──著書に『データサイエンティスト データ分析で会社を動かす知的仕事人』(SBクリエイティブ)、『英語は10000時間でモノになる ~ハードワークで挫折しない「日本語断ち」の実践法~』(技術評論社)、訳書・共著に『アナロジア~AIの次に来るもの~』(早川書房)、共著に『ブックビジネス2・0- ウェブ時代の新しい本の生態系』(実業之日本社)などがある。

FB https://www.facebook.com/daiya.hashimoto
Twitter @daiya
WIRED https://wired.jp/author/daiya-hashimoto/

本書の要点

  • 要点
    1
    ChatGPTとCopilotは、情報収集、情報分析、資料作成の3段階を支援し、仕事の生産性を押し上げてくれる。ブレインストーミング、文章執筆、プレゼン資料準備など、さまざまなシーンで活用できる。
  • 要点
    2
    プロンプトを書くときは、要素を過不足なく含めること、タスクを細分化すること、1セッションを簡潔に終えること、文章生成とデータ分析機能を使い分けることなどを意識するとよい。
  • 要点
    3
    GPTsは目的特化型のChatGPTであり、利用価値が高い。

要約

生成AI時代の仕事術

「質の高いアウトプット」が当たり前の時代に

ChatGPTと、それをもとにしたマイクロソフト社のCopilot(Microsoft Office365と連携する生成AIサービス)は、仕事の生産性を大幅に上げてくれる。とくに情報収集、情報分析、資料作成の3段階を一気通貫で行えることから、リサーチャーやデータサイエンティスト、デザイナー、プログラマーなど、さまざまな役割を担ってくれる。うまく使えるかどうかは、使う側のアイデアとプロンプト次第だ。

生成AIの登場で、私たちの生活は大きく変わっていく。なかでも「仕事の要求レベルが上がる」ことを著者は強調する。パソコンの登場によって手書き資料がパソコン資料に取って代わられたのと同様に、これからは生成AIを用いた質の高いアウトプットが求められるようになるだろう。

生成AIはパソコンと同じように、今後あらゆる領域に浸透し、誰もが簡単に使える時代になっていく。他人と差をつけるためには、まだ普及段階の今から学んでいくことが重要だ。

生成AI、キホンのキ

生成AIの仕組み
Thicha Satapitanon/gettyimages

生成AIとは、主にインターネット上の情報を大量に学習し、高度な確率計算を用いて回答を出力するAIだ。たとえば「日本の首都は?」と聞かれると、学習データのなかに「日本の首都は東京です」というパターンが最も多いため、「東京です」と答える。

ChatGPTのGPT-3バージョンは、45テラバイトのデータを学習したと言われている。これは、45億冊の本を読んで約4兆の単語を学習したイメージだ。

生成AIはこうした膨大なデータをもとに、すべての単語の出現回数、他の単語と共に使われる確率、文章において出現する場所のパターンを数値化し、「高次元の地図」としてデータ化している。この地図を使って近い単語を見つけ出してそれらを並べていくと、まるで人間が考えたかのような文章が形成されるのだ。

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要約公開日 2024.07.11
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