4日で若返る「毒出し」のトリセツ
4日で若返る「毒出し」のトリセツ
フランス式ファスティングでカラダとココロがすべて整う
著者
4日で若返る「毒出し」のトリセツ
著者
出版社
出版日
2024年06月30日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

体が重い、肌の調子が悪い、最近白髪が増えた、頭がまわらない、常に疲れている……本書はそんな人に向けて書かれた一冊だ。

著者の織田剛氏は薬草研究家だ。織田氏は日本で大学院生をしていた頃、不摂生がたたり、健康を大きく損なっていた。体重は20kgも増えており、目には生気がなかった当時の自分を「ガマガエルのようだった」と振り返っている。同僚には健康のために痩せてくれと頼まれ、つき合っていた人からは別れを告げられた。当時の口グセは「人生詰んだ」だったそうだ。

そんな織田氏の人生が一変したきっかけは、パリ第八大学博士課程在籍中に、フランスハーブの世界に足を踏み入れたことだった。ハーブを取り入れたファスティングを実践すると、カラダが軽くなり、肌ツヤがよくなっただけでなく、頭が冴え、パワフルに動けるようになったという。

本書では織田氏の実体験をもとに、フランス式の「毒出しファスティング」の方法が紹介されている。そのメソッドは意外とシンプルで、朝はハーブをブレンドした水とオリジナルのドリンク、昼は果物ジュース、夜は野菜スープか味噌汁を飲むだけ。これを4日間繰り返すことで、臓器の毒が出ていくという。4日間で腸の毒出しが完了したら、翌月はまた4日間かけて肝臓を、その翌月には腎臓をデトックスする。

「最近の不調は加齢のせいだから、仕方ない」と思っている人が本書を読むと、新たな気づきがあるかもしれない。

著者

織田剛(おだ たけし)
薬草研究家。ハーブ・ファスティング®開発者。1979年沖縄宮古島生まれ。宮古島初の医師、薬草研究家の家に生まれる。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒、一橋大学大学院言語社会研究科博士課程在学時にパリ第八大学博士課程に留学。フランス文学、哲学を研究。現在はフランスの伝統的な薬草学を紹介し、薬草学の普及、ハーブ治療院をつくるために活動。ハーブ・ファスティング®を開発。NEXTAGE HERBALISTラボ代表。パリ第八大学博士課程在籍中、指導教官にフランスの伝統的薬草学を紹介され、奥深いフランスハーブの世界を知る。当時、フランスで流行していたファスティングの実践で10キロ以上のダイエットだけでなく、体調の劇的な改善を実感する。多くのフランスハーブの人体実験を自ら試みることで、体質改善以上の効果を体感し、研究職以外の道に進むことになる。2015年、肺の遺伝性の難病が発症する。1か月で7回の緊急入退院。手術をするものの、2年後に再発。片肺を切除の宣告を受ける。ところが、フランスのメディカル・ハーブの独自研究で肺の寛解に成功。ハーブの知識を少人数で教えはじめる。フランスの伝統的な薬草学や修道院などでおこなわれていたファスティングの理論を体系化。1年後に欧米の最先端のファスティングの科学研究を融合させたハーブ・ファスティングの技術を独自開発。ネットやスーパーなどで買える素材だけで自宅で苦痛なくできるメソッドは、60歳以上でも無理なく、15キロ以上のダイエットに成功する人が続出。副次的な効果として慢性疾患が改善する実例が続々現れる。現在、メンバーとともに、ファスティングに限らず、ヨーロッパの伝統的なハーブ研究と、東洋と日本の古来の薬草学の研究・実践をするNEXTAGE HERBALISTラボを主催。岐阜で農園を経営しながら、オンラインをメインに全国各地で講師活動をしている。

本書の要点

  • 要点
    1
    「毒出しファスティング」によって毒を体外に出すと、やせる、白髪が減る、パワフルになる、頭のモヤモヤが消えるといった効果が期待できる。
  • 要点
    2
    毒出しファスティングでは、良質な脂質、食物繊維、フィトケミカルの3つが欠かせない。
  • 要点
    3
    毒出しファスティングは、初月に腸のファスティングを4日間、翌月に肝臓のファスティングを4日間、その翌月に腎臓のファスティングを4日間というスケジュールで進んでいく。

要約

「毒」を出せば人生が変わる

「人生詰んだ」からの復活劇

ある日、鏡を見るとそこに大きなガマガエルがいた。

生気を失った目、ふくれたほっぺた。悪い魔法をかけられたかのように別人になった自分が映っていた。

当時の著者は大学院に在籍し、アルバイトをしながら研究に励む、苦学生の鏡のような生活を送っていた。食事は菓子パンとコーヒーの朝食、回転寿司の昼食、脂っこいラーメンの夕食、コンビニ弁当にビールの夜食といったラインナップだ。高校生のときより20kgも体重が増えており、同僚からは心配され、つき合っていた女性からは別れを告げられて、「人生詰んだ」がログセだった。

ところがその4年後、フランス留学から帰ってきた著者は大変身を遂げていた。留学前の姿を知る人はみんな、目を丸くして口々に「織田くん、肌ツヤがよくなったね」「パワフルになったね」「フランスで何があったの」と言った。

たしかにフランス滞在中には努力をしたが、それは渡航前も同じだ。だが渡航前には、努力をしても成果が出ない感覚があった。

あえて1つだけ留学前後の違いを挙げるならば、フランスで、ハーブを使ってカラダから毒を抜いたことである。

不調の原因は「加齢」でも「努力不足」でもない
Meepian Graphic/gettyimages

「歳のせいだ」や「努力不足だ」と言われるような不調の多くは「蓄積した毒」が原因だ。ここでいう「毒」とは、トランス脂肪酸や食品添加物、残留農薬などだ。現代文明に生きる以上、どんなに努力しても、日々、体内に毒素が蓄積されていく。

本書で紹介する「毒出しファスティング」によって毒を体外に出すと、たった数日で次のようなことが起きる。

・やせる

・肌のハリツヤがよくなる

・白髪が減る

・1日中、全力で動けるようになる

・不調や頭のモヤモヤが消える

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要約公開日 2025.02.23
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