時間に追われる日々を、「どうしようもない」とあきらめてはいないだろうか。
仕事も好きだし、学ぶことも好き。家族の時間もひとりの時間も大事にしたい。新しいことに挑戦もしたい。人から頼られるのはうれしいし、頼まれごともできるだけ引き受けてきた。こんながんばり方には限界が来ているような気がしている。だけど、目の前のことを打ち返すことに精一杯で、考えている暇もない──。
そんな人に提案したいのが、自分の人生をデザインする「タイムコーディネート」という考え方だ。自分の人生は今という時間の積み重ねでつくられる。時短や効率化を目指す前に、自分がどんな人生を生きたいかを描き、時間を自分の「心地よさ」でコーディネートしていこう。
これは単に楽をしようというのではない。自分の心に正直に、心地よいと思うことに時間を使っていこうということだ。やりたいことをやることや、チャレンジも、心地よさに含まれる。
誰かの時間術を真似しても、自分の心地よさにつながるとは限らない。自分の心地よさを軸に、やることを削ぎ落として、ありたい未来をつかみにいこう。
なぜ多くの人は「時間がない」と感じるのだろうか。それは、1日24時間で実際にできること以上に、やることを詰め込んでいるからだ。
「時間がない」ことの背景には、2つの要因がある。「『やりたいこと』がありすぎて時間がない」と「『やらなきゃいけないこと』がありすぎて時間がない」の2つだ。これらは似ているようでいて、時間のコントロール権を自分が握れているかという点ではまったく異なる。
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