子育ては、初めての登山に似ている。これから大きな山に登ろうとするとき、どんなことを考え、準備をするだろうか? 頂上までのルートや時間。何をもって行けばいいか。季節はいつ頃がベストで、どんな服装が適しているのか。頭の中は心配事でいっぱいになるだろう。
「子育て」は大仕事であり、登ったことのない大きな山に登るようなものである。不安やプレッシャーがあって当然だ。そのため「これが必要かもしれない」「あれももっておいたほうが安心だ」と、さまざまな情報や「良い」と言われるものを詰め込んでしまう。
しかし、重たい荷物をもって歩くのは大変だ。子育てという山を登り始めるときにまずやるべきことは、「何が必要で、何が不要なのか」を考えることである。
子育てを楽しく心地よいものにしたいなら、「引き算」をしよう。あれもこれもと「足す」のをやめて、本当に大事にすべきことを見極める。そして必要なものだけを選び取り、それ以外は手放していく。それが「子育ての引き算」だ。
引き算すべきは、「ムリ・ムダ・ムラ」の3つである。子どもも大人も無理をしないといけない「ムリ」、必要のない「ムダ」、そして一貫性のない「ムラ」である。この3つを取り除くことでより豊かな子育てができ、子どもにも大人にも、ポジティブな変化がもたらされるだろう。
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