がんばらない早起き
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がんばらない早起き
出版社
かんき出版

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出版日
2025年01月20日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

疲れて帰宅し、なんとなくSNSを見て、遅くに就寝。夜更かしのせいでなかなか起きられず、朝は慌ただしく出勤する。やりたいこともできず、自己嫌悪に陥る。そんな日々を過ごしていないだろうか。

こうしたストレスの根源にあるのは、「時間がないこと」。時間があれば心に余裕ができ、毎日を「ごきげん」に過ごせる。そのために実践すべきなのが、「早起きして自分時間をつくる」ことというのが本書の主旨だ。

ポイントは、他人の都合に合わせた「他人時間」ではなく、自分のための「自分時間」を持つことだ。そうすれば、心も体も健康でいられ、家庭も仕事もうまくいくという。世の中が動き出す前の朝の時間は、1日の中で、唯一自分でコントロールできる時間だ。だからこそ、夜ではなく、朝の1時間を「自分時間」として確保すべきである。早寝早起き研究所「朝渋」代表を務める著者の言葉は、実に説得力がある。

とはいえ、早起きを続けるのは難しい。そこで著者は、無理なく早起きを習慣化するための方法を指南してくれる。例えば、「理想の時間割を立てる」「睡眠時間は削らない」「毎日同じリズムを保つ」などだ。特に魅力的なのは、「完璧にできなくてもいい」という点である。できなかった日をリカバリーする方法もあり、タイトルのとおり「がんばらない早起き」を実践できる。

「早起きは人生を変える」。本書を読めば、著者の言葉が腑に落ちるだろう。人生を変えたいと思う人にこそ読んでほしい一冊だ。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

井上皓史(いのうえ こうじ)
早寝早起き研究所「朝渋」代表。株式会社Morning Labo取締役。1992年東京都生まれ、2児の父。
2017年より朝活コミュニティ「朝渋」を東京・渋谷で立ち上げ、読書や英会話、ゲストを招いたトークイベントなど、さまざまな活動を行う。「5時こーじ」の名でSNSやメディアで早起きのメソッドを発信するほか、3万人以上を動員する朝の読書会なども開催。早起きを日本のスタンダードにすることを目指し、これまで1000人以上を早寝早起き体質に変えている。
著書に、『昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です』(小学館)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    他人の行動に振りまわされるのではなく、自分で行動を決める「自分軸」で生きると、「ごきげん」でいられる。早起きは誰でもできる最高の意思決定である。
  • 要点
    2
    世の中が動き出す前の静かな朝の時間帯に「自分時間」を持つと、余裕ができ、1日中「ごきげん」でいられる。「自分時間」を優先することで、心にゆとりが生まれ、仕事も家庭もうまくいく。

要約

早起きが毎日を変える

「ふきげん」よりも「ごきげん」で

「ふきげん」よりも「ごきげん」でいたほうが幸せに生きられる。これには誰もがうなずくだろう。「ふきげん」やストレスの根源にあるのは、「時間がない」ことだ。時間がない状況は人を精神的に追い詰めてしまう。

だが、「時間がない」という悩みは、早寝早起きで解消できる。著者は「ごきげん方程式」という考え方を紹介する。まずは早く寝て睡眠を十分にとる。そして、早起きして「自分時間」を1時間とることで、心に余裕が生まれる。この習慣を続けると、イライラせず「ごきげん」に過ごせるようになるのだ。

もちろん、日々のストレスを解消する方法はほかにもある。「お酒を飲む」「海外旅行に行く」などだ。しかし、これらはお金と時間を使い、外部からの刺激で一過性の「ごきげん」をつくっているにすぎない。その点、早寝早起きならば、内側から安定した「ごきげん」をつくることができる。

「自分軸」で生きる
Jevtic/gettyimages

毎日を「ごきげん」に過ごすために重要なのが「自分軸」と「他人軸」という考え方だ。他人の顔色や機嫌をうかがい、他人や世間の意見に合わせるのは「他人軸」の生き方だ。「他人軸」に合わせていると、小さな「ふきげん」がたまっていく。他人の意見に合わせるのは社会人として大事なスキルでもあるが、そればかりでは疲弊してしまう。一方、大変なことでも、自分で納得して決めた行動ならば不満を感じにくい。

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要約公開日 2025.04.08
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