「PDCA」とは、PLAN(計画)/DO(実行)/CHECK(検証)/ACTION(改善)の頭文字を取ったものだ。「ビジネスのカギはPDCAをしっかり回すことだ」「PDCAはビジネスのみならずプライベートも左右する」などと言われるが、PDCAサイクルをうまく回すのは簡単なことではない。いつの間にかPDCAのことは忘れて、目先の問題解決などに追われてしまうのが現実だろう。
多くの人にとって、PDCAを回すことができない一番の原因は「面倒だから」だろう。しっかり「計画」するのは面倒だし、ガンガン「行動」するのは疲れる。「検証」するほどの時間はないし、面倒な「改善」をするくらいなら別のことをやったほうがいい。PDCAサイクルを回そうと意気込んでも、途中で飽きてしまう――そういう人も多いだろう。
そんな「3日坊主」「面倒くさがり」「ガラスの(ように弱い)メンタル」の人たちでも回せるPDCAを組み立てることが、まず第一歩となる。
「何事も経験なのだから、当たって砕けろ」と言われることがあるが、ガラスのメンタルの人にとっては、なかなか難しい。だからこそ「失敗しない」ことを大きなテーマにして、失敗しないような計画を立てる必要がある。
その前提に立ち、PDCAの「P」では、できる限り隙(すき)や粗(あら)のない計画を作ることに注力する。「Pの失敗は、D・C・Aで挽回すればいいじゃないか」という意見もありそうだが、失敗のリスクがある計画はその時点でNGだ。これは、「ローリスク・ローリターンのビジネスしかやらない」ということではなく、「ハイリスク・ハイリターンでも、リスクを冒さないように綿密な計画を立てる」ということだ。
立てた計画を行動に移す際も、最初の一歩は「傷つかないように」「ちょっとずつ」踏み出す。少しやってみてうまくいかなければ、傷つく前に引きかえせばいい。そんな小さなトライ&エラーを繰り返して、より精巧な「失敗しないためのP」を作り上げる。
失敗しないためには、好きなことややりたいことに振り回されずに、「勝てること」=結果が出やすいことから取り組むとよい。
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