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筋の良い仮説を生む問題解決の「地図」と「武器」の表紙

筋の良い仮説を生む問題解決の「地図」と「武器」


本書の要点

  • ビジネスリーダーが注力すべきは、仮説検証型の問題解決である。その要となるのが「筋の良い仮説力」だ。

  • 問題解決をするうえでは、現状理解(WHERE)、本質的課題発見(WHY)、解決策立案(HOW)という順に取り組んでいくことが求められる。

  • 重要なのは「事業部長の視点」を持つことだ。事業全体を俯瞰して知り得た情報から、原因としてもっともありえそうな仮の答えを設定していくこと、それが筋の良い仮説力となる。

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本書の概要

問題解決に必要なのは仮説力:「地図」と「武器」を手に入れよ

libre de droit/gettyimages

本書は若手向けでも経営者向けでもない。ビジネスリーダー(課長・係長)向けの問題解決力を説いたものである。ビジネスリーダーは、部分ではなく事業全体を見渡したうえで、取り組むべき課題を自ら探り当てていかなければならない。そこで求められるのは事業全体を俯瞰して推論する力、つまり「筋の良い仮説力」であり、仮説検証型の問題解決力である。

問題解決にあたって重要なのは情報だ。しかし多くの人は、明確な目的もなく情報収集に走ってしまい、解決への道筋を見つけられず迷子になってしまう。それでは非常に効率が悪い。まず筋の良い仮説を立ててから、その仮説検証に必要な情報を集めたほうが、問題解決ははるかに容易になる。

本書では、問題解決で迷子にならずに進むべき道を確認するための「地図」(問題解決マップ)と、筋の良い仮説を立てるための「武器」を紹介していく。

まずは「地図」を手に入れよ:問題解決マップ

問題解決で大切になるのが、自分の立ち位置を把握することだ。進むべき方向のあたりをつけ、軌道修正が必要かそうでないか、進んできた道を評価しなければならない。

そのために有用なフレームワークが問題解決マップだ。これは問題解決の筋道を、「現状理解(WHERE)」、「本質的課題発見(WHY)」、「解決策立案(HOW)」の3つに分類するものである。各ステップの取り組み内容は次のとおりだ。

まず現状理解(WHERE)においては、現状を分析して問題が起きている場所を特定し、何を問題として定めるかを考える。多くの人は、ここを飛ばしてWHYの部分から考えてしまうが、現状理解なくして筋の良い仮説は生まれない。

次に本質的課題発見(WHY)では、仮説に沿った情報を収集し、それらの情報を要約する。そして本質的課題が何かを考える。

解決策立案(HOW)では、問題解決の大きな方向性を決めたうえで、具体的なアイデアを考える。方向性を決めないままアイデアを出すと、単なる思い付きに終わってしまうからだ。そして最後にアイデアを評価し、実行策を決定する。

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現状理解(WHERE)

現状分析:こだわりを持って分ける

Chainarong Prasertthai/gettyimages

ここからは架空のケースを設定し、問題解決マップにおける3つのプロセスを、さらに7つのステップに分けて解説するとともに、それぞれのステップにおける「武器」を紹介していく。

舞台は東京都心で10店舗を展開するオーダースーツの店、株式会社スーツスペシャルの有楽町店だ。これまで順調に業績を伸ばしてきたが、最近は広告費率が上がり、売上が低迷している。今回店長であるあなたは、売上回復のための特別プロジェクト責任者に任命された。本質的課題を発見し、その解決策を社長に提案しなければならない。

問題解決は、起きている現象の細分化から始まる。とにかく丁寧に分けることが肝心だ。会社や組織は複数の要素で成り立っている。問題とはそうした複合体の中で均等に発生するのではなく、どこか特定のポイントで生じることが多い。問題の発生場所を突き止めるためには、分ける作業が何より大事になる。それが問題解決の成否を左右するほどに。

ここでの武器は、「こだわりを持って分ける」ことだ。

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要約公開日 2020.06.29
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