スマホ人生戦略

お金・教養・フォロワー 35の行動スキル
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おすすめポイント

スマホは最強の武器であり、今まで人間にとって不可能だったことを可能にする“身体拡張”のツールである。そう断言する著者、堀江貴文氏は、スマホを駆使して多くの仕事や遊びを同時進行し、「ふたつ以上の人生」を生きようとしている。そして、スマホを通して誰もがそれを実現する、未来の景色をも見ているのだ。

確かに、私も学生時代に初めてスマホを購入して手にしたとき、処理できる物事の範囲が広がったことを感じ、興奮を覚えた。本書の指摘するように、パソコンの使用頻度も減った。今では電車内や街中を歩いているときでも、多くの人が取りつかれたようにスマホ画面から目を離さない。スマホは確実に人々に浸透し、その行動様式を変化させてきたが、著者ほどにスマホの可能性に興奮し、そのポテンシャルを最大限に引き出している人はどれくらいいるだろうか。

スマホはやりたいことに近づくための万能なツールになりうるが、ただ漫然と暇つぶしに使っているだけではその可能性を引き出すことはできない。スマホが与えてくれる良質なインプットへのアクセスとアウトプットの場は、自ら思考し行動しようとする意識があって初めて武器となりうるのだ。本書が最終的に求めるのは、読者自身の行動である。一読すれば、新しいものを創り出す人の思考や行動に触れることができるとともに、自分の手のひらの上のデバイスから広がる大きな可能性を感じることができるだろう。

著者

堀江貴文(ほりえ たかふみ)
1972年福岡県八女市生まれ。実業家。株式会社ライブドア元代表取締役CEO。SNS media&consultingファウンダーおよびロケット開発事業を手掛けるインターステラテクノロジズのファウンダー。現在は宇宙関連事業のほか、執筆活動、オンラインサロン運営、有料メルマガの発行、YouTubeでの動画配信、高級和牛飲食店経営、Jリーグアドバイザーなど、幅広く活動。2016年3月、「予防医療普及協会」の発起人のひとりとなり、協会理事として活動。2019年5月、インターステラテクノロジズのロケットが民間では日本初となる宇宙空間到達に成功した。著書に『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド)、『多動力』(幻冬舎)、『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』(マガジンハウス)、『時間革命 1秒もムダに生きるな』(朝日新聞出版)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    スマホはただ使うだけのものではなく、思考と行動を“加速”するための拡張ツールである。使い倒して行動すれば、億万長者になることも、生涯で100個の道を極めることも可能である。
  • 要点
    2
    ビジネスに関する連絡でもスマホのアプリを使い、短く、端的なメッセージで、良質なコミュニケーションを行おう。直接会わずとも、十分な意思疎通は可能であり、双方の時間の節約にもなる。
  • 要点
    3
    スマホによって素人がプロと同程度の技術や収入を得ることができる、“素人革命”が起きた。

要約

【必読ポイント!】 スマホで人生を解放しよう

スマホを通して、いま以上の「景色」を見に行こう
aislan13/gettyimages

著者は、「スマホのアプリはどんなものを使っているのか?」「特別な使い方をしているのか?」という質問を頻繁にされるという。しかし、世間の人たちが想像するように、特別なスマホの使い方をしたり、普通の人がたどりつけない儲け話にアクセスしたりしているわけではない。

著者はあくまで、自分の思考と行動を加速するための“ツール”としてスマホを活用しているのである。大切なのは使い方ではなく、スマホを使って何を考え、どう行動するかだ。著者のスマホの使い方で唯一人と違うところがあるとすれば、スマホを使って見ている「景色」だ。著者が携わる多様な事業は、すべてスマホを通じて見た未来の「景色」を有機的につなげて形にしたものだ。常に多数の仕事と遊びを同時進行し、可能な限り多くの体験を同時に重ねている。そんな著者は、誰もが「ふたつ以上の人生」を送っている未来の景色を見ているのだ。

「生涯ひとつの道を極める」という生き方は否定されるものではないが、今後テクノロジーが発達すれば誰もが「生涯で100個の道を極めたぞ!」と言える社会が到来するだろう。スマホは、現時点では、やりたいことに近づくための最も万能なツールだ。やりたいことのためにスマホを使い尽して、いま以上の景色を見に行こう。

スマホは「行動する人間」に与えられた武器だ

過去10年間でのスマホの急速な普及は、世間の人々からは驚きを持って受け止められてきた。しかし、ITビジネスに従事している人たちにとって、スマホの進化と普及は想像の範疇であり、これからさらに急加速すると見なされている。その中心となるのはiPhoneだ。iPhoneの進化によってスマホはその影響力を増し、人類の新たな文明の利器にまで押し上げられたのだ。

iPhoneの最大の発明であり、革命でもあるのはそのネーミングだ。iPhoneは小型のパソコンである。その一アプリにしかすぎない「Phone(電話)」の呼称を守り通し、「パソコン=扱いにくい」というイメージを払拭したことが、世界中のユーザーに受け入れられる勝因となった。

iPhoneの出現により、パソコンの存在意義は失われていった。デジタル環境での仕事や、インターネットのアクセスはスマホ一つでできるようになった。スマホならば、広い作業スペースも電源も不要で、パソコンと同じ仕事や遊びが手のひらの上でできる。時代の流れとインターネットの仕組みを理解していれば、スマホ一台で億万長者にだってなれる。スマホは「行動する人間」に与えられた武器なのだ。スマホを使って、あなたの未来をつくろう。

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要約公開日 2020.09.27
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