ビル・ゲイツ氏、孫正義氏、マーク・ザッカーバーグ氏など世界を代表する経営者で熱心な読書家は大勢いる。情報を瞬時に入手できるネット時代に、なぜ熱心に読書をするのか?
それは単に「知識を得る」目的だけではない。ビジネスリーダーや人間としての「洞察力」を高めるためなのである。
「会社は経営者の器以上には大きくはならない」と言われる。「ビジネスリーダーとして成功を収めていくには読書が欠かせない。困った時に手を伸ばす「ノウハウ本」ではなく、人間としての練度を高めるための「良本」の読書が必要になってくるのだ。
「世界はどうしてできたのか、また世界はなにでできているのか?」「人間はどこから来てどこへ行くのか、なんのために生きているのか?」という問いが、全ての人間が抱いている根源的な問いである。そしてこの問いが経験・学習・読書する源になっているのだ。
自然科学がこの問いに関する手がかりを提供してくれることは決してない。私たちは自分自身を知るために、終わりなき旅を続ける旅人なのである。答えは誰かが教えてくれるものではなく、自分の力で旅をして、答えを探し求めるしかない。その旅の道しるべとなるのが読書なのである。
宗教的なものは人類の誕生と共に生まれたと考えられている。成文化された宗教の起源は紀元前6000年頃である。当時の人々は「世界はどうやって始まったのか?」「世界はなにでできているのか?」といった問いに対し、神話の中の天地創造などの物語として答えを導き出した。ユダヤ教やキリスト教であれば、神が創造の1日目に天と地を創ったという物語である。
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