GAFA部長が教える自分の強みを引き出す4分割ノート術

「最高の仕事領域(スイート・スポット)」をみつけよう!
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出版社
世界文化社

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出版日
2021年05月15日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

「自分は、今の仕事に向いているのだろうか」

「これがほんとうに自分のやりたかった仕事だろうか」

そのような悩みを抱えている人は少なくないだろう。しかし「石の上にも三年」という言葉があるように、多くの人は気持ちを押し殺し、とにかく今置かれた場所でがんばろうと考えるのではないか。

著者によれば、そうした人と仕事のミスマッチは、自分のことが見えていないところからくる。そして自分の「見える化」をするために「好き/嫌い」「得意/苦手」の2軸により、これまでの仕事での経験や私生活の出来事を整理してみることをすすめている。これが、タイトルにもある「自分の強みを引き出す4分割ノート術」である。

多くの人は自分の強みに気づいていないという。まるで息を吸って吐くのと同じように、自分にとってはできて当たり前のことなので、それがすごいと思っていない場合が意外と多い。また苦手だと薄々気づきながら、認めるのが怖くて無理をしてやっているようなこともあるだろう。そうしたネガティブな要素も、4分割ノートに書き出してみると次に進む勇気に変わる可能性がある。

本書はノート術のほかにビジネスパーソンに必要な思考のフレームワークや発想法がコンパクトにまとめられている。就職活動の自己分析にも最適な自己啓発書だ。

ライター画像
しいたに

著者

寺澤伸洋(てらさわ のぶひろ)
1976年大阪府生まれ。灘高校、東京大学経済学部を卒業後、日系メーカーで17年間勤務。経理、営業、業務改革、Web企画、マーケティング、経営企画と多様な部門を経験し、半年間のイギリス留学後にGAFAのうちの1社に転職。現在事業企画部長を務める。
2016年から3年半書きためたブログをもとに、2020年より書籍の執筆を開始。著作に『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』、『4時間のエクセル仕事は20秒で終わる』がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    4分割ノート術によって、働き方は「空回りの苦労人」「下手の横好き」「優秀な不幸者」「最高の仕事人(スイート・スポッター)」に分けられる。
  • 要点
    2
    だれでも、水を得た魚のように生き生きと自分の役割を果たせる場所がきっとある。人生の早い段階で4分割ノート術を使い、自分の「得意/苦手」や「好き/嫌い」を知ることが有効だ。
  • 要点
    3
    そして苦手なこと/嫌いなことからは距離を置くべきである。我慢して「置かれた場所で咲く」ことはないのである。

要約

4分割ノートを作ろう

自分を知ることが出発点

仕事に迷いがある人、やりがいを感じられない人は、自分の「やりたいこと」がわかっていない場合が多い。

逆に、やりたいことがクリアになると、仕事に一生懸命になり、結果が出て信頼と自信が生まれ、さらにやりたいことができるようになる好循環が生まれる。

やりたいこと(WILL)は、「CAN」+「LIKE」=「WILL」の公式が成り立つ。つまり、「できること(得意なこと)」=CANと、「好きなこと(熱中できること)」=LIKEの2軸から「自分を見える化」することにより、「やりたいこと(自分の向かいたい場所)」=WILLがわかってくる。そのための手法が、本書のタイトルでもある「4分割ノート術」である。

4分割ノートの作り方
JoKMedia/gettyimages

A3の紙全体を4分割した十字を書く。著者はA4ノートを見開きにして使っている。タテ軸を「好き/嫌い」、ヨコ軸を「得意/苦手」とし、これまでに経験したことを書き込んでいく。それにより各人の特性を浮かび上がらせ、「強み」はどこにあるのか、もっと実力を発揮できるジャンルはどこか、と見える化する。

ただし、いきなりマッピングするのはけっこう難しいものだ。そこで別のページを開き、そこに仕事で自分の経験したことを思いつくままに箇条書きしていく。

次に、仕事に限らずプライベートに関しても、同じように自分がこれまでにやってきたことを書き出していこう。

そうして揃った項目を、4分割したスペースの上に割り振っていく。その際、心地よく感じたとき、そうでなかったときの気持ちを意識しながら並べていくと、より自分のことが見えてくるはずだ。

ポイントは、この4分割ノートは一度で完璧に仕上げる必要はなく、長い人生をかけて“たったひとつ”自分が納得できるものができればいいということだ。

そのために、軸はボールペンで、項目はいつでも書き直せるように鉛筆で書いておくことをおすすめする。というのは、最初は嫌い/苦手に置いていたのに、やっていくうちに面白くなり、好き/得意になる項目も多いからだ。

【必読ポイント!】自分の見つけ方

自信を持っていい領域に気づく
PeopleImages/gettyimages

4分割ノート術の最大のメリットは、普段気づけていない自分の「得意」を発見できることだ。

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要約公開日 2021.05.29
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