「自己肯定感低めの人」のための本

未読
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「自己肯定感低めの人」のための本
出版社
出版日
2020年10月02日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

つい「自分なんて」と、新たな一歩を踏み出すことや、手に入れたいものをあきらめてしまう。そんな性格をなんとかしたいともがいてみても、「やっぱりダメだ」となるループから抜け出せない――本書はそんな「自己肯定感低め」の人のための本だ。自己肯定感の高め方ではなく、自己肯定感が低くても悩まないための方法が書かれている。

本書によると、自己肯定感が低いのは現在のあなたの行動や能力のせいではない。幼少期の経験から潜在意識に刻みつけられた「メンタルノイズ」が原因だ。

そこで本書では、自分のメンタルノイズのタイプを把握することが勧められる。たとえば「ダメ出しノイズ」は、「自分は重要でないほうがいい」と考えて責任ある立場を避けたり、すぐに妥協することを誘発したりするノイズ。「ありのままの自分封印ノイズ」は、つい人と比べて劣等感を感じたり、自分の軸がよくわからなくなったりするノイズである。

このように、メンタルノイズには大きく分けて14のタイプがある。それぞれにわかりやすい名前がつけられているため、自分がどのタイプのノイズを抱えているのか、直観的に把握することができるだろう。

また本書では、ノイズに影響されないようにするためのエクササイズも紹介される。自分らしさを出せない方や今の自分があまり好きでない方、もう少し楽しく生きてみたい方は、ぜひ本書を読んでほしい。読んだその日から実行してみたくなる考え方やエクササイズを必ず見つけられるだろう。

ライター画像
ヨコヤマノボル

著者

山根洋士(やまね ひろし)
これまでに8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラー。
両親の離婚、熱中していたスポーツの挫折、就職の失敗などを経てノンフィクションライターとして成功をつかむものの、激務でダウン。過労死寸前まで追い詰められ、入院生活を送る中で心理療法と出会って人生が激変。「なんのために生きるのか」を模索した末に、心の風邪薬のようなカウンセリングを提供したいという想いから、カウンセラーになる。
心理学だけでなく、数多くの経営者やプロスポーツ選手、芸能人等への取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた、メンタルノイズメソッドを開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す。
カウンセリングには、著名な精神科医やスピリチュアリスト、占い師などに相談しても結果が出なかった人が殺到。すぐに実践できるワークと、論理的なセッションで好評を博している。

メンタルノイズ心理学 山根洋士公式チャンネル
YouTubeで「メンタルノイズ」で検索
https://www.youtube.com/channel/UCslhXIh3I5Z-tSUubCYwLUQ/

山根洋士@メンタルノイズ心理学
Twitterで「@yamane_hiroshi」で検索
https://twitter.com/yamane_hiroshi

本書の要点

  • 要点
    1
    「自分なんて」と卑屈になってしまうことの原因は、メンタルノイズにある。メンタルノイズは、あなたがついやってしまう心のクセだ。
  • 要点
    2
    代表的なメンタルノイズは、14タイプに分類できる。この14タイプを知ったり「裏表思考法」を使ったりして、自分のメンタルノイズを把握すれば、自分を責めずにすみ、心がらくになるだろう。
  • 要点
    3
    自分のメンタルノイズがわかれば、エクササイズで改善することができる。エクササイズのポイントは、受け身から自発の姿勢に変えること、自分を客観視すること、切り替え上手になることだ。

要約

【必読ポイント!】メンタルノイズとは

胸のザワザワの正体
Geber86/gettyimages

もしあなたが「自分なんて……」と卑屈になってしまう人なら、その原因は、あなたの心の中の「メンタルノイズ」にある。メンタルノイズは、あなたがついやってしまう心のクセだ。

誰かのSNSを見て凹んだり、投稿したいネタがあるのに躊躇してしまったりするのはなぜだろうか。きっと、「仲間とワイワイ活動して映える投稿ができる人はスゴい」「自分の投稿に『いいね』がつかないと格好悪いし、叩かれたりするのがイヤだ」などと思っているからだろう。

実はこれもノイズの一種である。胸のあたりがザワザワ、もやもやする感じがしたら、ノイズがあなたの思考や行動を邪魔している。

あなたは気づいていないかもしれないが、ノイズは日常生活のいろんなところで発動している。重要なのは、「自分の心の中には、自分を邪魔するノイズがある」と認識して、自分とノイズを分けて考えることだ。自分を責めるのはやめて、悩んだり、うまくいかなかったりするときは、とりあえずノイズのせいにしてみる。それだけで、感じ方が変わってくるはずだ。

14タイプの「あるある」ノイズ

悩んだりうまくいかなかったりするとき、それをメンタルノイズのせいにするには、まずノイズの存在に気づく必要がある。見つけ方は大きく2つ。そのうちのひとつは、14の代表的な「あるある」ノイズをヒントにして、自分にあてはまりそうなものを見つける方法だ。

ここでは、14の「あるある」ノイズを紹介する。自分にあてはまりそうなノイズを見つけると、心がらくになるはずだ。

(1)ダメ出しノイズ=自分は重要でないほうがいい

(2)ありのままの自分封印ノイズ=自分のままでいないほうがいい

(3)思考停止ノイズ=自分は考えないほうがいい

(4)他人ファーストノイズ=欲しがらないほうがいい

(5)謙虚謙遜ノイズ=受け取らないほうがいい

(6)出ない杭ノイズ=達成しないほうがいい

(7)石の上にも三年ノイズ=がまんしたほうがいい

(8)他人がこわい裏切りノイズ=信用しないほうがいい

(9)ちゃんとしなきゃノイズ=子どもでないほうがいい

(10)幸福恐怖症ノイズ=幸せにならないほうがいい

(11)完璧主義ノイズ=完璧でないといけない

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要約公開日 2021.06.05
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