本書が目指す「地頭力」を構成するのは、「発想力」「論理的思考力」そして「共感力」だ。
突き抜けたアイデアを出す発想力は「デザイン思考」という新しいメソッドの登場により、誰でも向上させられることが分かってきた。何が正解かを時間をかけて吟味しながら成果を出すスタイルでは、現代の情報変化のスピードについていけない。だからこそ、変化に応じて新しいことを実践する、「発想力」の重要性が増している。
発想力を高めてアイデアを出すことができたら、そのアイデアの優れた点、弱点をふるい分ける「論理的思考力」が必要になる。この段階を経てこそ、思考プロセスの再現性が高まるのだ。
さらに、実際のビジネスの場面ではコミュニケーション能力が欠かせない。あなたの理屈がどんなに正しくても、「いいと思うけど私は協力したくない」と言われてしまえばそれまでだ。相手がどんなことを感じ考えているかを理解する「共感力」も、地頭力の大切な要素だ。
ノートの取り方は多くの種類がある。それぞれのノート術は、使いこなせば要所要所で結果を出すことができる。しかしながら、「このフォーマットさえマスターすれば絶対に大丈夫」という方法は存在しない。フォーマットを一つに固定しようとするのではなく、求める結果に応じて、ノートの書き方を柔軟に変えるべきだ。
本書は、3種類のノートの取り方を紹介する。自由に発想できる「アイデア・ノート」、アイデアを論理的に整理・分析する「ロジカル・ノート」、そして周囲を巻き込む「プレゼン・ノート」だ。地頭力を高める3つの力を鍛えられるのがこの3種類のノート術「スタンフォード式超ノート術」なのだ。
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