地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術

未読
地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術
地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術
未読
地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術
出版社
SBクリエイティブ

出版社ページへ

出版日
2021年03月22日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

便利なデジタルツールが増え、メモやノートはデジタルで取る場面が増えてきた。世界の最前線にいる企業が集まる場所では、きっと使われているツールやテクノロジーも最先端のものに違いない。そう思いきや、アメリカ・カリフォルニア州にある世界最高位の私立総合大学スタンフォード大学で使われているのは「大量の紙とペン」なのだそうだ。同大学があるシリコンバレー地域には、AppleやGoogle、Facebookといった錚々たるIT企業が揃い、世界中の天才たちが集結している。彼らはたくさん書いてたくさん捨てるスタイルで、世の中をあっと言わせるアイデアを実現させているようだ。

スタンフォード大学でデザイン思考を学んだ著者は、イノベーションを起こす人たちも、最初から先述のようなノートのスタイルを習得していたわけではないのだという。同大学では、紙とペンの扱い方の理論や、フレームワークを授業を通じて学ぶのだ。本書は、著者が身につけてきたスタンフォード流のノート術が、詳細に解説されている。直線的なノートテイキングに慣れている日本人からすると、驚きの手法が満載だ。今の日本人に足りないと言われている視点を、ノート術を通して学ぶことができる。本書が「地頭力」と呼ぶ「発想力」「論理的思考力」そして「共感力」は、生まれつきのものではなく、ノートで鍛えることができる。ぜひペンと紙を用意してページをめくっていただきたい。

ライター画像
大島季子

著者

柏野尊徳(かしの たかのり)
慶應大学総合政策学部へ入学、1年目に学内学会で優秀論文賞を受賞。在学3年目にスタンフォード留学しデザイン思考を学ぶ。帰国後に飛び級、授業料全額免除の特待生として慶應修士課程を修了。岡山大学大学院では非常勤講師を3年務める。現在ケンブリッジ大学でイノベーション・エコシステムを研究、博士号取得予定。在学中設立の「アイリーニ・マネジメント・スクール」はマイクロソフトやパナソニックなどの組織変革を支援し、世界40カ国発行『Startup Guide』で日本を代表する教育機関に認定。スタンフォード講師との共同講座開催、教材ダウンロード16万部。エンジェル投資や長崎大学FFGアントレプレナーシップセンター外部アドバイザーとしてプロボノ活動も行う。

本書の要点

  • 要点
    1
    本書の考える地頭力は、「発想力」「論理的思考力」「共感力」の3つで構成されている。ノート術を通して、ビジネスに欠かせないこの3つの力を鍛えよう。
  • 要点
    2
    「スタンフォード式超ノート術」では、必要な場面に応じて、「アイデア・ノート」「ロジカル・ノート」「プレゼン・ノート」の3種類を使い分ける。
  • 要点
    3
    ノートでできあがったアイデアを行動に移し、ビジネスの課題解決をしていくことも非常に重要だ。創造性と生産性が掛け合わさることで、成果を最大化することができる。

要約

スタンフォードで教えている最先端のノート術

地頭の良さを構成する3要素
PeopleImages/gettyimages

本書が目指す「地頭力」を構成するのは、「発想力」「論理的思考力」そして「共感力」だ。

突き抜けたアイデアを出す発想力は「デザイン思考」という新しいメソッドの登場により、誰でも向上させられることが分かってきた。何が正解かを時間をかけて吟味しながら成果を出すスタイルでは、現代の情報変化のスピードについていけない。だからこそ、変化に応じて新しいことを実践する、「発想力」の重要性が増している。

発想力を高めてアイデアを出すことができたら、そのアイデアの優れた点、弱点をふるい分ける「論理的思考力」が必要になる。この段階を経てこそ、思考プロセスの再現性が高まるのだ。

さらに、実際のビジネスの場面ではコミュニケーション能力が欠かせない。あなたの理屈がどんなに正しくても、「いいと思うけど私は協力したくない」と言われてしまえばそれまでだ。相手がどんなことを感じ考えているかを理解する「共感力」も、地頭力の大切な要素だ。

スタンフォード式超ノート術の全体像

ノートの取り方は多くの種類がある。それぞれのノート術は、使いこなせば要所要所で結果を出すことができる。しかしながら、「このフォーマットさえマスターすれば絶対に大丈夫」という方法は存在しない。フォーマットを一つに固定しようとするのではなく、求める結果に応じて、ノートの書き方を柔軟に変えるべきだ。

本書は、3種類のノートの取り方を紹介する。自由に発想できる「アイデア・ノート」、アイデアを論理的に整理・分析する「ロジカル・ノート」、そして周囲を巻き込む「プレゼン・ノート」だ。地頭力を高める3つの力を鍛えられるのがこの3種類のノート術「スタンフォード式超ノート術」なのだ。

基本のツールはシンプルに
mallmo/gettyimages

もっと見る
この続きを見るには...
残り3378/4127文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2021.06.26
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
世界一やさしい超勉強法101
世界一やさしい超勉強法101
原マサヒコナカニシヒカル(イラスト)
未読
35歳の教科書
35歳の教科書
藤原和博
未読
タイムマネジメント大全
タイムマネジメント大全
池田貴将
未読
習慣超大全
習慣超大全
BJ・フォッグ須川綾子(訳)
未読
腸がすべて
腸がすべて
フランク・ラポルト=アダムスキー森敦子(訳)澤田幸男(監修)
未読
GAFA部長が教える自分の強みを引き出す4分割ノート術
GAFA部長が教える自分の強みを引き出す4分割ノート術
寺澤伸洋
未読
ストレスの9割はコントロールできる
ストレスの9割はコントロールできる
鎌田敏
未読
そもそも「論理的に考える」ってどうすればできるの?
そもそも「論理的に考える」ってどうすればできるの?
深沢真太郎
未読