世界が大きく変わる中、不安を抱えている人も多いだろう。不安になるのは、未来の見通しが立っていないからだ。これからも想定外のことが起きそうだから不安になるのである。人はさまざまな不安を抱えるものだ。最近地震が多い気がする、会社が潰れてしまうかもしれない、今の貯金だけで老後の生活が成り立つだろうか、今まで友だちだと思っていた人が自分の悪口を言っているようだ、安定したパートナーと出会えそうにない……。しかし、先のことは誰にもわからないのだから、不安を感じるのは当然のことである。
普段の生活では、どういうときに不安を感じるだろうか。家にひとりでいるときや何もすることがないとき、夜寝る前に不安を感じる人も多いだろう。不安は無防備な後ろからやってきたり、内面から湧いてきたりする。そして、なかなか消えてくれないものだ。
不安には、「今いる場所にとどめておく力」がある。不安を感じると体が動かなくなり、頭の働きも止まってしまう。それらは本能によるもので、不安のおかげで不必要なリスクを取らずに済むようになっている。いわば不安は「自分を守るためのボディガード」なのだ。
ボディガードが不必要なときは「大丈夫、今日は帰っていいよ」「今晩は一緒に来なくていいよ」と言えばいい。不安とおしゃべりできるようになると、不安を感じることも減っていくはずだ。
もちろん、それでも不安が顔を出すこともあるが、ボディガードが来てくれたと思うと冷静になれるだろう。いてもらうのも離れてもらうのも、自分で選択すればいい。
人生は、どういう人間関係を持って、何を体験するかで決まる。最高の人生を生きるために、愛にあふれる人間関係を築きたいものだ。
愛にあふれる人間関係を築くための最初のステップは、「不必要な関係」を手放すことだ。多くの人は人間関係を大切にするあまり、新しい世界へ行くことを躊躇する。しかし、本気で自分の人生を生きるなら、不必要な関係は手放してしまおう。
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