神モチベーション
神モチベーション
「やる気」しだいで人生は思い通り
著者
神モチベーション
出版社
SBクリエイティブ

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出版日
2021年12月22日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

年の初め、「今年こそやるぞ!」と意気揚々と目標を立てた人も多いだろう。「早起きして英語の勉強をする」「食事制限をして、夏までに3kg減量」「1カ月に10冊本を読む」――。さて、その達成度はいかほどであるか? はじめはやる気満々だったのに、だんだんと面倒になり、気がつけばフェイドアウト。そして年の終わり頃には「続けていたら、今ごろ……」とため息をつき、また次の年の目標を立てる。こんなループを繰り返していないだろうか?

当初の「やる気」が持続して、目標に向かってコツコツ努力を続けていれば、夢や理想に近づくことは頭ではわかっている。しかし、「わかっているけどできない」のも人間の一面だ。

本書は累計25万部のベストセラ―『神メンタル』『神トーーク』に続く、星渉氏による「神シリーズ」の最新刊で発売5日でたちまち3万部を突破している。今回は、かくも扱いが難しい「やる気」に迫っている。やる気は、自分の中に確かにあるのに、一瞬顔を見せてはいつの間にか消えている、空をつかむような存在だ。本書では「やる気=モチベーション」の仕組みを心理学的・脳科学的に解明し、誰でも無理なく自動的に続かせる方法を紹介している。

やる気のカギは「脳」にある。脳が持つ機能的な習性を生かすことで、やる気を継続させ、自動操縦することが可能になる。すると、いつの間にか理想の自分になっていて、“努力なし”で思い通りの人生を歩むことも夢ではないのだ。「やる気を味方につけて、今日から自分を変えたい」と願う人に、必読の一冊である。

ライター画像
矢羽野晶子

著者

星渉(ほし わたる)
著作家、著書累計7冊43万部。株式会社Rising Star代表取締役。1983年仙台市生まれ。大手企業で働いていたが、東日本大震災に岩手県で被災。生死を問われる経験を経て「もう自分の人生の時間はすべて好きなことに費やす」と決め、2011年に独立起業し、心理療法やNLP、認知心理学、脳科学を学び始める。それが原点となり、個人の起業家を対象に「心を科学的に鍛える」を中心に置いた独自のビジネス手法を構築。「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」をコンセプトに活動し、わずか5年間で講演会、勉強会には1万2000人以上が参加し、手がけたビジネスプロデュース事例、育成した起業家は623人にものぼる。ゼロの状態から起業する経営者の月収を、6カ月以内に最低100万円以上にする成功確率は、日本ナンバーワンの91・3%を誇り、その再現性の高い、起業家のためのビジネスコンサルティング手法が各方面で話題となる。コンサルティングの申し込みは倍率92・1倍を記録。日本で数千人規模の講演会を実施し、シドニー、メルボルン、ニューヨークなどの海外で大規模なイベントを行い、グローバルに「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」ための活動をしている。『神メンタル』『神トーーク』(ともにKADOKAWA)が25万部突破のベストセラーに。著者累計は7冊で40万部を超える。

本書の要点

  • 要点
    1
    やる気=モチベーションには「ハイモチベーション」「アクティブモチベーション」「ギャップモチベーション」の3種類がある。超一流の人は「ギャップモチベーション」を実行している。
  • 要点
    2
    ギャップモチベーションとは、理想と現実の間の差を埋めようと「脳が勝手にやる気を出して」行動することだ。
  • 要点
    3
    未来の理想の姿を想像して、強い感情と一緒に記憶する「未来記憶」は、行動を促す原動力となる。
  • 要点
    4
    理想とする行動を「いつも通り」に「設定」すると、やる気を全自動化させることができる。

要約

【必読ポイント!】「やる気」で人生を変える

超一流の人が味方にしている「3番目のやる気」

私たちが何かしようとするとき、必ず立ちはだかる「やる気の壁」。「やる気の壁」を突破するためには、次のことを知っておく必要がある。まず、やる気には3種類あること。そして、やる気を自在にコントロールして思い通りに生きている人は、「3番目のやる気」を使っているということだ。

1番目のやる気とは「ハイモチベーション」だ。これは「よーし!今日も営業するぞー!!」というような、鼻息の荒い状態である。ハイモチベーションはやる気の中で、もっとも危険なモチベーションだ。

上がったものが落ちるように、急激に上げたモチベーションは下がりやすい。ハイモチベーションは一種の興奮状態のため、本能的に「元に戻そう」という機能が働くため続かない。「最初は勢いあったのに、最近見ないよね」という人、あなたの周りにいないだろうか? 目標を実現するためには、継続した行動が不可欠なのである。

2番目のやる気は「アクティブモチベーション」である。よく「つべこべ言わずにまず動け!」と言う人がいるだろう。行動することによって脳が刺激され、やる気になるという理論は科学的には正しい。しかし、「まず、動き出すまでのやる気が欲しい」というのが本音ではないだろうか? 超人的に意志の強い人以外、アクティブモチベーションは現実的な方法とはいえない。

最強のやる気「ギャップモチベーション」
RichVintage/gettyimages

3番目のやる気は「ギャップモチベーション」だ。ギャップモチベーションは自分の人生を思い通りにする、最強のやる気である。

ギャップモチベーションとは

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要約公開日 2022.02.21
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