上司として正当に評価しているつもりなのに、部下はそう感じておらず、どうやら評価が低いと悩んでいるようだ――。
こうしたすれ違いの原因として考えられるのは、評価を伝えるタイミングがよくないことだ。例えば、一年の総括として年度末に「あなたの評価はこうでした」と伝えているとする。その評価が本人の想像よりも低かった場合、部下は「もう少し早く言ってほしかった」と感じて、モチベーションが下がってしまう。
お互いの期待役割の解像度を上げるには対話が必要だ。期初や期中に1on1ミーティングなどを通じて仕事の目的やレベル感をすり合わせ、足りていない部分があれば前もってアドバイスするようにしよう。
相手が忙しそうにしているとなかなか声をかけられず、後で「どうして言ってくれなかったんだ」と怒られてしまう――。そんな人はまず、自分のタイミングで声をかけて、相手の反応を見てみよう。最初は迷惑そうにされるかもしれないが、トライ&エラーを繰り返すうちに、良いタイミングがみえてくるはずだ。
報告・連絡・相談のタイミングをあらかじめすり合わせておくのもいいだろう。定例ミーティングの最初の10分などと、細かく決めておくのがおすすめだ。
仕事にやりがいが感じられず、「このままでいいのかな」とあせることはないだろうか。そんな時期があっても大丈夫だ。モチベーションが上がらなくても仕事をこなせるのはあなたの強みだと考えよう。
仕事は仕事と割り切って、仕事でもプライベートでもない第三の場所、サードプレイスを探すのもよい。会社の越境学習制度などを利用したり、SNSで「異業種交流」「越境学習」などといったワードで検索してみたりするのもいいだろう。仕事以外の知識と人脈が広がっていくはずだ。
私たちは何のために働くのか。「生きていくのに必要なお金を稼ぐため」も仕事の目的の一つだ。そうした仕事を「ライスワーク」という。
それに対して、自分が生きている意味を見出せるような仕事は「ライフワーク」と呼ばれる。人生をかけて取り組むような仕事といえるだろう。
ライスワークは、ライフワークほど価値があるように思えないかもしれない。しかしそんなことはない。私たちがやりたいことにチャレンジできるのは、生活の基盤が整っているからだ。
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