失敗には2種類ある。学びのある「良い失敗」と、後始末だけが残る「悪い失敗」だ。会社や上司が見ているのは、失敗の数ではない。あなたが良い失敗を経験し、そこから学びを得て成長しているかどうかだ。
失敗から学ぶポイントは3つある。
1つ目は「逃げない」こと。失敗したとき、上司に言われたことだけをやっていては学びがない。自ら対応する、前向きな姿勢が必要だ。
2つ目は「原因を考える」こと。同じ失敗をしないよう、失敗の原因を自分なりに考えてみよう。失敗を予防する方法が見つかるかもしれない。
3つ目は「対策を打つ」こと。原因が見つかっても、行動に移さなければ意味がない。「再発防止のために、こうすべきだと思います。どうでしょうか」と上司に相談し、仮説検証のために行動しよう。
失敗をリカバリーする方法は5種類に分けられる。
1つ目は「組織で対応する」だ。失敗したときには「自分で何とかしなくちゃ」と思いがちだが、場合によっては、会社として対応するべきかもしれない。
2つ目は「相手に安心してもらう」。失敗したとき、自分はもちろん、相手も不安になってしまうことがある。そんなときは、相手を安心させることを第一優先にしよう。
3つ目は「冷静さを取り戻す」だ。がむしゃらに行動するのではなく、まずは落ち着くことが何より効果的な場面もある。
4つ目は「必要以上に怒りを買わないことを目指す」。ミスを重ねて相手をますます怒らせないよう、初期対応を徹底するケースだ。
5つ目は「感謝する・メンツを立てる」だ。怒りとは「期待に対しての裏切りのギャップ」が生み出すものである。相手が怒っているのは、あなたへの期待や愛情、信頼の証拠でもあるといえる。その気持ちに感謝の意を表したり、相手のメンツを立てたりすることも、時には対処法となり得る。
デキる人のリカバリー方法は「GATEの公式」で説明できる。GATEの公式とは「Goal(ゴール)」「Action(アクション)」「Technology(テクノロジー)」「Emotion(エモーション)」の頭文字を取ったものだ。この公式を使えば、失敗したときに、早く、一気に、完璧に問題を解決できるようになる。
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