あがらない人は、緊張を悩まない。あがる人は、緊張を嫌う。
著者自身、17年間、あがり症であることを隠していた。だが、緊張を隠そうとすればするほど、より緊張するようになるものだ。
あがらなくなるためには、緊張を受け入れて、うまく付き合おうとする姿勢が大切だ。緊張する自分を認め、受け入れてはじめて、あがり症克服へのスタートラインに立てる。
あがらない人は、「誰もが緊張する」と思う。あがる人は、「自分はフツウじゃない」と思い込む。
そもそも私たちは大勢の前でうまく話せなくて当然だ。学校で話し方を習っていないし、人前で話すのは「非日常」なのだから。
実際、著者が100人以上の経営者の前で講演する際、「人前で緊張しますか?」と尋ねると、100人中95人は「緊張する」派だ。あなたも「自分だけが緊張する」という思い込みを手放そう。
あがらない人は、空気を読まない。あがる人は、感受性が豊かで想像力がある。
人前で話すときにまったくあがらない人は、周囲の状況や評価に左右されない、強い心臓を持った人だ。あがる人は感受性が豊かで想像力があり、真面目だからこそ、人目を気にして緊張してしまう。
「失敗したくない」「恥をかきたくない」と思えば思うほど、身体が硬直し、思うように話せなくなるものだ。時には空気を読まず、周囲の評価を気にしないで、ありのままの自分で臨んでみてほしい。
もしあなたが披露宴での来賓祝辞を依頼されたら、どう感じるだろうか。「あがっちゃうだろうな」「失敗して恥をかいたらどうしよう」などと考えるかもしれない。著者も15年前までは「人前に出るのは恥で情けないこと」と考えるタイプだった。
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