悩み多きリーダーが苦境を乗り越えていくために必要なものは2つ。「志」と「チームをゴールに導くアクション」だ。
志とは「自分は何を成し遂げたいか」という想いである。言い換えれば「今の会社や組織に、なぜ自分は参加しているのか?」だ。
志を持つべき理由は3つある。
1つめは、志があれば主体性を発揮できるから。その主体性がメンバーを動かす。
2つめは、志が判断基準になるから。志に当てはめれば、一つひとつの意思決定に悩まないし、後悔も少なくなる。
3つめは、仕事が楽しくなるから。志を持つと、つらいことであっても「まあ、志のためなら仕方ない」と思えるようになる。
「チームをゴールに導くアクション」もリーダーの重大な任務だ。仕組みや環境を整え、メンバーのモチベーションをあげるようはたらきかけつつ、チーム一丸となってゴールを目指す。その流れを「ゴール」「導く」「チーム」の3つに分けて見ていこう。
まずは「ゴール」。チームには必ず「共通のゴール」がある。キックオフ会議を開催するなどして、メンバー全員がゴールを共有することから始める。
次に「導く」。メンバーの進捗を聞き、鼓舞してゴールへと導く。リーダーシップの見せどころだ。
「チーム」に対してのはたらきかけも必須である。ゴールとプロセスだけ提示されても、人は動けないものだ。メンバーが成長し、チームとして目標に向かって進んでいく環境を整えなければならない。
現代のチームは「タテ型(ヒエラルキー型)」ではなく「ヨコ型(フラット型)」だ。そんな「フラットなチーム」におけるリーダーの役割とは、メンバー一人ひとりの想いを引き出し、活躍をサポートする「ファシリテーター」だ。主役はあくまでメンバーである。
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