悩んでいる人には3つの特徴、共通点がある。これらを理解すれば、悩みを解消する方法が見えてくる。
1つ目の特徴は「つらい、苦しい」という感情だ。ネガティブな感情を取り除き、笑顔で「トラブっちゃってさあ」と言えるようになれば、悩みの9割は解消されたも同じである。
2つ目の特徴は対処法がわからないこと。対処法が明確になれば、行動に移すことができ、状況を改善できる。
3つ目の特徴は「どうしようもない」という停滞、思考停止状態だ。悩みやトラブルを改善するには、状況を前に進める必要がある。
たいていの場合、悩みの原因を一気に除去するのは不可能である。それを無理にやろうとすれば、「つらい」「苦しい」がさらに増大するのは当たり前だ。原因を取り除かなくとも、ネガティブ感情がなくなり、対処法がわかって、物事が少しでも前進すれば十分である。
そのために、やれることを1つずつやっていこう。-10点を0点にするのではなく、-10点を-9点にすることを目標にする。たった1点でもプラスに動き出すと、「なんとかなる」感覚が得られるものだ。そうすれば、-9点を-8点にしよう、-8点を-7点にしようと考えるようになるだろう。
「悩みの原因をなくそう」と思わなくていい。やれることを、やれる範囲で、1つずつ片付けることが重要だ。
ブラック企業に入社してすぐにうつになる人がいる一方で、同じように働いているのに平然としている人もいる。両者の違いは「コントロール感の有無」だ。うつになる人の多くは、忙しいことそのものではなく、忙しい勤務体制を自分でコントロールできないことが負担なのだろう。工夫の余地があったり裁量権を持てたりと、コントロールできているという感覚があれば、ストレスは軽減する。
一方、コントロールできない悩みはあきらめるのが得策だ。たとえば「明日の遠足、雨が降るかもしれない」と悩むのは無駄である。天気はコントロールできないのだから、悩んでもしょうがない。
ここでやるべきは、悩みを再設定すること。「明日の遠足、途中で雨が降ってきたらどうしよう?」と捉え直してみると、「雨具を用意する」「靴やリュックに防水スプレーをしておく」「着替えを持っていく」などといった方法で対処できる。
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